【記事】 東京新聞:『泥水飲んでる 何とかして』群衆、隊長に迫る サマワ南部
おかしな報道には抗議しよう日記
輸入CD規制反対!
イラクに派兵された陸上自衛隊の番匠幸一郎一佐が、ヒドル市の評議会を表敬訪問したところ、群衆が駆け寄り、直訴する騒ぎとなったことが報道されたようだ。

これを東京新聞の記事の記事はこんな風に伝えている。

 レストランを経営するフセイン・ラフタさん(53)の自宅はひと際目立つ二階建て。「水道が出るのは一日一時間だけ。ほとんど川の水を飲んでいる」と言って蛇口をひねってみせた。流れる水は塩分を含み、白濁している。店で料理する時もこの水を使う。

 近所で電力会社に勤めるカイサー・ハムザさん(40)の二歳になる娘は皮膚病が治らない。「水のせいで下痢や皮膚病は当たり前だ」とあきらめ顔で話した。

 排水溝の行き先をたどると、ユーフラテス川に行き着いた。取水口がやや上流にあるだけで、飲み水も排水も同じ川に頼っているのだ。

 湾岸戦争時、米軍の空爆によって橋が落ち、埋め込まれていた水道管も壊れた。橋の修復は遅々として進まない。電気が日に十時間通じるようになったのは、三時間だった去年と比べ、大変な進歩という。



 イラク国内で、上下水設備が戦争によって破壊されたり、湾岸戦争後続いた経済制裁により修理補修が行き届かず老朽化し、多くの地域で清浄な水が飲めずイラク人の健康(特に子供の)に悪影響をもたらしてきたことは以前から指摘されていた。

 この記事で書かれているのはまさにそうした状況である。

 ところが、これを多くのテレビマスコミはこんな風に報道する。
テレビ朝日:3月2日

陸上自衛隊派遣部隊のトップ、番匠幸一郎指揮官は、活動を行っているムサンナ州内でも開発が遅れているとされる南部のヒドル市を訪れました。この地域では、特に給水や排水事情が悪く、伝染病を引き起こしていることなどから、日本の援助に対する住民たちの期待が高まっています。



 前述のような状況を知っていれば、住民のニーズは上下水道設備の修理、復旧であって、単にきれいな水を供給すればよいということではないことはすぐにわかる。また、自衛隊が現地で行おうとしている給水事業が住民のニーズとはずれていることもわかるはずだ。

 水道の蛇口をひねればきれいな水が出る、というのが住民の期待であって、自衛隊の給水車が水を配って回るというようなものではないのだ。
 住民の期待はまもなく失望に変わるだろうことが予想できるのだが、「日本の援助に対する住民たちの期待が高まっています。」なんて報道してしまうのはどういうことなのだろうか?








コメント更新: 04年03月04日(木) 18:08 / 投稿数:1 / コメントを読むコメントするTrackBack(0)



【コメント】 補足:豊田直巳さんの報告
04年03月04日(木) 18:08 − talkingdrum 

現地の水事情について取材した豊田直巳さんの報告が
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Our_actions/toyoda-lecture04feb08.htm
にあります。

それと、
テレ朝のニュースを引用したが、他局も大同小異の報道を行っていた(但、TBSは無かったように思う)。自衛隊の給水活動への期待が高まっています、風な報道である。各局引用してやりたいのですが、テレビ局のニュースって1日か2日でWebから削除されてしまうので気付いたその日にコピーペーストしないと逃してしまう。TBSのようにせめて1週間分ぐらい残してくれたらと思うのだけど、、、、、