|

廃用身
久坂部 羊
「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。はたして漆原は悪魔なのか?それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描き切った超問題作。
〜内容(「BOOK」データベースより)
↓ネタバレあり↓
医者の書いた症例集みたいな。そんな文章が延々続いたので、単純な私は、これは本物の症例集なんだと思ってしまいました。
章が変わって初めて、「あれ!?」みたいな(^^;
いやー、説得力ある文章だなー。
これはフィクションであって、本当は麻痺した手や足を切断しても、この小説にあるような劇的な変化は無いのだろうけれど、それでもやっぱり体重が減る分介護が楽になったり床ずれが減ったり本人が自力で動きやすくなったりはするんじゃないだろうか。
自分が廃用身になった時には、切断してもらいたいかも…そう思ってしまうような小説でした。
!個人情報を守って! ケロの本名・在住県などは、内密に願います。
|