【記事】 <流浪の民 − 赤い信女>
03年08月07日(木) 14:11


赤い信女:未亡人、後家のこと。

赤い信女の「信女」とは、仏教を信じる女性のことだ。
墓石の戒名には、女性の場合「大姉(だいし)」とか「信女」が最後に付く。
さて、赤い信女だが、なぜ赤いのか。
古くからの風習で(今はおそらくないのであろう)、夫が死んだ時、未亡人が墓石に自分の戒名も並べて刻み付け、赤く塗ったことから来ている。ちなみにその未亡人が死ぬとその上を墨で塗るということである。
なぜ赤かというと、赤というのは「赤裸々」とかいった言葉からもわかるように、「陽る(いつわる)ことのないそのままの」という意味合いがあり、つまりは亡き夫と同じ墓穴に入ることを真心から誓うということの表れなのである。

「赤い信女が子を孕む」などという言い回しがあり、未亡人なのに妊娠しているよ、と侮蔑する言葉として使われている。

小生羞ずかしながら、「赤い信女が身を焦がす」だと思っていた。それは「戀に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ螢が身を焦がす」との混同である。

★★★☆(3.5:まだまだ知られているレベル)







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