| 地球と環境. |
| 記事 : インターネット・プロジェクトは地球温暖化を予測します |
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05年01月26日(水)
Internet project forecasts global warming
climateprediction.net は、温室効果ガスの増加によって地球規模の気候にどのような 変化が生じるのかを研究する為に立ち上げられた英国のサイトで、ボランティアの参加者達のコンピューターの余剰能力を使って「大循環モデル」と呼ばれる気候シミュレーション・プログラムを走らせ、将来の気象条件についての前提を変更した何千ものシミュレーションを行っています。その何万台ものコンピューターのマシンパワーによると、大気中の二酸化炭素レベルが、今世紀の半ばに産業革命以前の数値の2倍に達する事によって、これまで気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によって予測されていた、「2℃〜5℃」という気温上昇よりもはるかに大きな数字である「1.9℃〜11.5℃」という範囲内で、気候の変化が生じる可能性が有るそうです。 これはプロジェクトの初めての成果ですが、研究者達はより多くのユーザが参加してくれる事によって、このモデルが改善される事を希望しています。 追記 : 今回の研究についての全文がPDFで提供されていました。 今までで最も大きな気候シミュレーションは、温度が11℃上昇するかもしれないと警告しています 世界で最も大きな気候モデル化研究の結果によれば、温室効果は専門家達 が予測していたよりも、はるかに深刻になるかもしれません。最悪の シナリオでは、産業革命以前と比較して二酸化炭素のレベルを2倍にする 事は、世界的な気温を平均で11℃以上も増加させます。 けれども、より大きな最高気温の上昇の予言と同様に、このプロジェクト は、可能な温度変更の範囲も増加させています。 この結果は、気候変化を予測するために世界中のデスクトップ・コンピュ ーターを利用するプロジェクトである「climateprediction.net」が 初めてもたらしたものです。9万人以上の人々が、地球規模の気候 シミュレーションを実行するために、彼等のコンピューターの予備的 能力を使用するソフトウェアをダウンロードしました。 訳補 : このプロジェクトが生み出した、地球温暖化の最大の程度を示す世界地図 二酸化炭素のレベルが2倍になることは、最終的に1.9℃〜11.5℃の間の 何処かになる世界的な温度の上昇に結びつくかもしれません。この プロジェクトの研究者達は、今週の「Nature」誌でそう報告しています。 それは気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によって予測された2℃〜5℃という気温上昇の予測よりも、 はるかに大きなレベルの不確実性です。 climateprediction.netが、それ以前のモデルよりも多くの可能性を 考察している為不確実性がより大きい、とこのプロジェクトのリーダー で有る英国・オクスフォード大学のDavid・Stainforthは説明しています。 以前に行われた地球温暖化の予測は、たった数ダースのシミュレーション に基づいていました。それに対してStainforthのチームは、2000を越える 分析を行っています。 研究者達は、まだ気温の上昇に対して時間の尺度を当てはめる事が出来 ません。もっとも彼等は、温暖化には数十年間または数世紀かかるかも しれない、と示唆しています。現在379ppmである大気中の二酸化炭素 レベルは、今世紀の半ばに産業革命以前の数値だった280ppmの2倍の レベルに達すると予測されています。 安全なしきい値より下に温室効果ガスのレベルを維持する事を目指した 政策は、的を外しているかもしれない、と研究チームのメンバーである オクスフォード大学の物理学者のMyles・Allenは語っています。地球 温暖化に関する不確実性は、そのようなしきい値を決定することが出来ない という事を意味するかもしれません。もっと正確に言えば、私達は、この 先の長い年月に渡って温室効果ガスを削減し続ける必要があるかもしれない という事になります。「危険地帯は将来の何処かの時点に有るわけでは ありません。私たちは今その中に居るのです」、と彼は語っています。 壮大な計画 各シミュレーションは、大循環モデルと呼ばれるプログラムの異なる バージョンです。このモデルは地球を何千もの領域に分割して、雲の 被覆率、熱の移動の割合、降雨の割合などのようなある種の仮定に基づい て将来の温度を評価します。 従来の研究は、これらの要因に対する最も有りそうな値だけを含んで いました。しかし、climateprediction.netの力は、研究者達が各 パラメーターについて2つあるいは3つの設定を調査することを可能に しました。 このプロジェクトの最終予測は、現在の気候を模倣することが可能だった 2017のシミュレーションに基づいています。予測された気温は、すべて 上昇しています。その大部分は、気候変動に関する政府間パネルでによって 予測された平均値である約3.4℃でした。多くの物がはるかに厳しい 数字を予測しました。 研究者達は、彼らのモデルを改善することを計画しています。それは 熱が海洋を通ってどのように移動するのかについてのより洗練された 描写を含み、今世紀を通して気温がどのように変化するかについての 地域的なデータとより正確な描写を含みます。「私達たちが表面をわずか に引っ掻いただけの巨大なデータ・ベースが存在しています」、と研究 チームのメンバーであるエクセターに有る英国気象庁のMat・Collinsは コメントしています。 その一方で、彼らはより多くのユーザがclimateprediction.netによって 彼らに予備の計算力を与えてくれる事を希望しています。「それを行うの には、ずっとずっと多くが必要なのです」、とStainforthは語っています。 Nature論文概要 : Uncertainty in predictions of the climate response to rising levels of greenhouse gases (温室効果ガスの増加するレベルに対する、気候反応の予測の不確実性) 現在、2005年1月25日の時点でのこのプロジェクトへの参加コンピューター数は、直近の1ヶ月程の間に1万程増加し6万台を越えたそうです。 プロジェクトのこれまでの歩みや ユーザーの為の情報を読んでみて、 マシンパワーの余剰分を使わせてやろうかなと思われた方は、 ダウンロード・ページの方もご覧になってみて下さい。 |