岩手県盛岡市:「キッチンアベ」
楽団長の活動日誌
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食紀行:カレー(地方)東北地方J-カレー〜洋食カレー系
最終更新日附:07年05月14日(月)

知る人ぞ知る盛岡名物:「キッチンアベのカツカレー」。大盛に至っては「洗面器の上にワラジが乗っかっている」状態。安くてボリューム満点な地元の人気店。


更新履歴
org:2007/05/14

【 時 】2001/08/12
【 処 】岩手県盛岡市、高松通り沿い、高松の池付近。
【分 類】(洋食系?)食堂_J-カレー。
【特 記】券売機食券制。
【商 品】*カツカレー¥500-。カレーライス¥380-。
*新目の商品:チキンカツカレー¥忘却-。
*其の他麺類、ご飯もの等だが不詳。

【内 容】「カツカレー」¥500-。
*盛り付け:一緒盛、ぶっかけ調。
○器:銀色ステンレスの楕円皿。
○ソース:J-カレー〜洋食系一般的〜学食カレー的。
◇色:J-カレー〜洋食系一般的。
◇香り:J-カレー〜洋食系一般的。
◇辛味:普通に然程辛くないJ-カレー一般的。
*具材:特記無し忘却、ニンジン、タマネギなど?。
☆トッピング:一面に薄くて大量のカツ。
*ライス:日本米プレーン。
*薬味:特記無し忘却、赤色福神漬け?。

【記 事】
盛岡のメジャーな名物と云えば、「わんこそば」「盛岡冷麺」が筆頭。此処10年来程、此れに「じゃあじゃあ麺」も加わってしまい、「麺処盛岡」「盛岡三大麺」等と全国誌でも大々的にフィーチャーされるに至った。
しかしローカルな盛岡在住者もしくは在住経験者にとって愛すべき存在〜愛されつづける味と云えば、「白龍(ぱいろん)のじゃじゃ麺」と、この「キッチンアベのカツカレー」を挙げる方は多い筈だ。そして当方筆者も、ご多分に漏れず岩手出身盛岡在住経験者であり、いわば郷愁の味である。
「じゃじゃを喰いに行く」と言えば白龍に行く事を指し、「キッチンアベのカツカレー」と云えば、カレー屋さんではないのにも関わらずキッチンアベの代名詞となっていた。

「じゃあじゃあ麺」については現状、近年の話題性に乗って新規専門店が続出している模様だが、筆者は未だ納得の行く味には出会っていない。そして此処元祖白龍。メジャーな存在になり過ぎたのか代替わりした事に因るのか、味が落ちたとの見方をする地元民の意見も多く聞かれるようになってしまった。かつての、20世紀も世紀末などまだ先の話の頃は、元祖本店一店舗しかなかったわけだが、平日の昼飯時には近所のお役所勤めの人々やら地元民やら何やらで外に行列が出来、当り前のように並んで待たなければ頂く事が出来なかったものである。
マスメディアによる情報伝達が現在とは格段に異なっていた時代、しかも「東京の流行から2〜3年は遅れている」等と云われるのが全く以って当り前だった時代に於いて、盛岡の地元民が並んでまでして食事する等と云うお店の存在は、21世紀のこの時代から振り返ると、非常なる特異性を持って筆者に回想される事象だ。
もっとも近年は帰省の際に赴いてみると、地元民ではなく見るからの観光客で本店及び隣の隣に出来た分店に行列が出来ていたり、支店:?号店の大手老舗デパート「川徳」地下店が行列待ち状況で本店に赴いてみると、何なく直ぐに座れたり、である。明らかに観光名物主体の顧客状況に変化している模様。

本題のキッチンアベである。
ご夫婦で営まれるカウンターのみのオープンキッチン形式のお店で、オリジナル所在地に在った頃は、セピア色の店内雰囲気が実に好かった。安くてボリューム満点、一人暮らしの学生達には口コミ〜同行で伝播し続ける、御馴染みの食事処であった。
その後、何度か移転した模様で現在はオリジナル店舗の近隣に戻ったのだが、本紀行:2001年及び近年立ち寄った際も、オープンキッチンな造りとご夫婦はご健在、全く変わらぬお姿であった。嬉しいものである。

さて此処のカツカレー、ステンレス楕円皿に、ご飯一面に拡げられた薄めのトンカツにカレーがぶっ掛けられているという、一見何と云う事のない盛り付けなのだが、カツもご飯もカレーも、全てに至ってボリューム満点。満腹必至の代物である。そして、揚げたてのトンカツはハムカツの如きかなり薄めながらも尋常ではない大きさで全面を埋め尽くし、カツとカレーの風味が相まり、非常に食指のそそられるカツカレーとなっている。
このカツカレーのボリュームでは超満腹、ボリューム有り過ぎで胃もたれ必至と云う輩からは、カツカレーではなく普通のカレーでも十分美味くて満腹なのではないかと言う意見が出ており、やはり普通に美味しかった、との報告が多数寄せられたものだ。

更に凄いのは、「大盛」。
洗面器の如き巨大な器に超大盛のご飯、其の上をワラジの如き巨大なカツが埋め尽くし、カレーがなみなみとぶっかけられているのである。
「大盛は、洗面器の上にワラジが乗っかっている。」
と、よく形容され、尋常ではない其のボリューム、食い切れず残している輩を何度か見かけた程である。在住当時同行した筆者の友人も挑戦し、死にそうに成りながらやはり残していたりする。そんな光景をよく見かけている筆者は、敢えて大盛は頼んだ事が無いのであった。

2001年夏の当紀行。
この日は、学生時代からの音楽〜酒飲み〜喰い歩きの盟友にして、かつて在籍していたブルースバンド「きらく」のバンマス:サトー茂氏をわざわざ北海道から盛岡にお呼び寄せし、音楽に、観光に、呑み喰い歩きに滞在して頂いた中での訪問である。
筆者にとっても久々の訪問の機会となり、先ずは券売機の導入に驚かされた。
さて、供されたカツカレー。
相変わらずの絵が嬉しい。当時と全く変わらぬ盛り付け。
「並」にも関わらず、楕円ステン皿の大盛ライスに、薄くてどデカイトンカツが一面に、ダーっと広げられている絵だ。
サトー茂氏、大喜び。彼の厨房観察によると、一人前につきカツを2枚揚げているのではないかと云う意見が出た。うむ、そうだったのかと云う新発見。
「此れは、普通のカレー(要はカツ無し)でも美味いのではないか?」と、カレー好きの彼をも言わしめた、学食カレーにも通ずる味わいの洋食的カレーであったようだ。大満足で平らげた模様。ちなみに筆者、食い切れずわずかに残す。

夏休み中ということもあってだろう、驚く事に家族連れが多く来店し、並びまで出ていた。
当2001年から一昔前には無かった光景。時は流れ、当時、学生だった人々が家族連れの帰省で、懐かしのお店に赴いてきた風情。
そして皆さん召し上がっているのは一様に、「カツカレー」。老若男女、「カツカレー」。
郷愁のカレー:「キッチンアベのカツカレー」、此処に健在。
そして、一昔前とあいも変わらず音楽を語り音を出しては、呑んでは喰らうと云う、どちらがメインだかわけの解らぬ道楽に身を任せる我等は音楽仲間。
時間の経過というものを、しみじみと感じさせられた、よく晴れた盛岡での夏の日であった。
 







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