洗面器 の ひみつ

             

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ペガサス
12/01/14(Sat) 19:03
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君は私の素敵なペガサス。

私がたぶん憧れすぎてしまったせいで、もはや生身の身体を失って、伝説の想像上の生き物になってしまった。
思い浮かべる横顔は白くて朧げでまるで空を掴むよう。
たしかに聞いたはずの声さえも、なんだか忘れてしまって私は私の曖昧な記憶装置に頼って再生するのです。
そんなふうに、とても抽象的に、まるで歌のように、存在するのです。

それでも私は君を、ふと、ふと、思う。
思いを馳せる。
夢をみる。

それはとても素敵なこと。

おなじ気持ちでいてくれたらいいなと思ったこともあったけれど、今はもうそうじゃなくてもいいと思う。


あなたは、たしかにそこにいた。


君は大切な人とまいにちそっと明かりをともす。笑っている。
そっと明かりを消して眠りにつく。
私の幸福なイメージ。



君は私の素敵なペガサス。

私の頭上高く、手の届かないところを飛んでいる。


私は自由に君を思う。




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能動的三分間より引用
12/01/11(Wed) 07:01
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Raise the dead on your turntable.
Up,up and away!





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なまえ
12/01/06(Fri) 04:05
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ずっと変えたいと思っていた なまえ を変えました。
でもどんなふうに呼んでもらってもかまいません。

届かなくてもいい。
届いてほしい。
そのくりかえしで、私はいつもできている。



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シャイン オア シャドウ
11/11/27(Sun) 10:46
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休日出勤のタビーさんと一緒に新幹線に乗って、車内からお見送り。
タビーさんはいつもどおりケイタイゲームをしていて、私はいつもどおりひとりで喋っていた。
でも降りた窓から手を振ってくれた。
私はパンとお茶で簡単な朝ごはんをとって、こうしてトンネルを抜けていく。

こんな日が来るなんて10年前の私にはまったく想像もできなかった。
だからこれから先も想像してないことが起きるのだろうと思うと、心臓がきゅっとなる。
一寸先は、いつも私の貧しい想像を平気で越えていく。
そうか、10年前くらいは、ナゴヤから恋人との待ち合わせのシズオカに、ヨコハマに向かって新幹線に乗っていたんだ。
不思議だ。
いつも私はひとりで新幹線に乗っている。

思考力も行動力も足りない私は、いつも誰かに心配や迷惑をかけて、叱られたりしながら、人より遅く気付き、人より遅く動く。
昨日もお玉杓子をコンロで熔かして焦がして炭にしたばかりだ。
ついこないだも自転車で派手に転んだばかり。
恥ずかしい。


けれど好きな人のもとには会いにいく。
迷いながら揺られながら。

両手の親指を交差して、ひっかけて、光をあてて影絵をつくると鳩になる。
両手をひらひら動かすと、鳩は自由に空を飛んでゆく。
うんとたまにでもかまわないから、思い出して。

光で作った影の鳩。




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1Q84
11/11/26(Sat) 03:33
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最近、朝ほんの少しの時間、「1Q84」を(今更)読んでいる。
長編と呼ばれるものを読むのは何年振りだろう。
毎日、何章か読んで本を閉じる。もう2冊目の半ばに来ている。

大丈夫。
もう以前のように、指でなぞっていても、その手が震えたり同じ行しか読めなかったり、文章の単純な意味がわからないということはない。
反対に、世界に入り込みすぎて気持ち悪くなったり、単語ひとつで自分のなかのナニかに引っかかって(←まったく物語と関係のないところで)涙が止まらなくなったりすることもない。

きちんとそれなりに文章が理解でき、物語を楽しめている。
途中で切り上げることもできる。
すごく普通だけど、以前はそれができなかったのだから、これは前に進んでいると言ってもいいのではないかしら。

もう5年くらい前になるのかもしれない。
本棚の本をダンボール何箱分も売った。
まわりの人が「本当にいいの?」というくらい処分した。
背表紙を見るのすらつらかった。
買ったときや読んだ時代の自分の濃密な記憶と、一冊一冊が密接に繋がっていて、タイトルをみるだけで、その時代の、出来事や気持ちが生々しく甦るからだった。
今、この部屋に私が買った小説と呼ばれる本は、絵本と児童文学を除いて一冊もない。
実家に戻り、わずかに残した大切な本たちの背表紙の並びを立ち止まってじっと眺めていると、まだ心がざわざわするので、自分の部屋は“爪”の倉庫になっている。その部屋で学生や20代の頃のように眠ることもない。(ベッドの上も倉庫になっている)

私は、あたらしい世界に足を踏み入れたのだった。

タビーさんは頭は良くても記憶力がなく、昔のことはほとんど覚えていないという。つきあってきた女の子の名前さえ忘れていたりするそうだ。
私は頭は悪いけれど、脳みその使っている部分すべてを思い出を記憶するみたいに使ってきた。

5年前までは。

それが大事だと思っていたし、アルバムも番号をふって、きれいに並べていた。頭のなかでも、本棚のなかでも。

今はいろんなことを忘れている、去年クリスマスに何をもらったか、とか、おととしの秋はどんなふうに過ごしたのか、聞かれても、さっとは思い出せない。
なにか特別な日のことも、あの人がああ言ったとか、その時こんなしぐさをしていたとか、わざと覚えないようにしている。
勝手に覚えていることだけ覚えていることにして、勝手に忘れていくところは忘れていくことにした。

それがいいことなのか、悪いことなのかはわからない。

あたらしい世界の道具たち。
曖昧な“ものさし”と、曖昧な“ふるい”。
それがなんとなく定着するまで5年以上かかった。
まだ古いやつが出てくることもある。
またいつか自分の本棚を持ちたいという憧れもある。
私はまたこの道具をなくしてしまうことがあるのかしら。

稲穂のように柳のように、たおやかに、風に揺られてもまた戻って、そんなふうに生きていけたら、いけたらいいのにな。





コメント更新: 11/12/24(Sat) 04:50 / c:2 / refercomment

おぼえてる?(mai) 11/12/17(Sat)
maiさんへ(ハル ヒ) 11/12/24(Sat)



深海の砂
11/11/19(Sat) 03:26
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大好きな音が、もう聞こえない夜の中。

どうしてもお風呂に入りたくなって、真夜中に湯船に入って、ここはどこだろうと思う。
わかってる。わかってる。
お風呂はね、「こどくな気持ち」を和らげてくれるんだってさ。

病院の先生に呑気な口調で
「まあ、子供でもつくったら。子供がいたから離婚しなかったということもよくあるし」
と言われ、そのときは(先生はほかの細かい事情を知らないわけだし)、そうですね、と流しながら頷いたのだけれど、あとあとになって、なんだかひどく変な気分になってきた。
たぶん、「子供でも」の“でも”のところと、私、ヒトコトも言っていないのに、先生が「離婚」という言葉を使ったところ、あと、離婚を防ぐために子供をつくれという考えみたいな言い方なところ(子供が離婚しないための材料みたいな感じ)が、そのあとの、もやもやに繋がったのだろう。
なにそれ、なにそれ。
このままでは離婚しそうだから子供つくりましょうなんて、あるの?
先生に責任などないが、だからこそ、すごく呑気な無責任発言だと思った。

揉め事が起きたとき、最近きちんと思ったことを言い返すようにしているのだけれど、心の中で、本当はこんなことしたくて一緒になったわけじゃないと思いながら言い返している。
これは、これからも仲良く暮らしていくための言い合いだよね?ただひたすらに傷つけあうためにしてるんじゃないよね?
でも、本当はそんな不機嫌な顔も見たくないし、怒った声も聞きたくない。
だって私が好きになったのは、あのとき見た頼もしい横顔なのだもの。
けれど、必要なら仕方ない。
ずっと一緒にいて、いいところばっかりなんて見せられないし、私もすごくぐちゃぐちゃのぼさぼさだし。

でも、もし・・・。
でも、もし、私が誰がと一緒に生きることそのものに向いていなかったら?

そこを考えるのが、いつも一番怖い。
胸がぞわぞわする。

前もうまくできなかった。
相手が違うのだから同じにはできないけれど、少なくとも同じような後悔をしてはいけないと思っている。
でも、相手はなんにも悪くなくて、私がすごくダメなのかもしれない。
だとしたら、どうしよう。

人間として生きるのが苦しいと感じるのは異常なことなのだろうか。
自分がちゃんとしていないのに、子供なんて生めないよ。

もし生まれ変わりがあるのなら、次は植物や深海の砂とかがいい。
私、そしたら、もう生意気なことも愚かなことも言わなくて済むし、だれも傷つけない。







コメント更新: 11/11/23(Wed) 09:20 / c:2 / refercomment

植物(青桐) 11/11/22(Tue)
青桐さんへ(ハル ヒ) 11/11/23(Wed)



夢追い虫34
11/11/05(Sat) 04:44
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未来のことをいらいろ思うと、不安と、あと言葉では言いようのない気持ち(本当になんだろう、この気持ち)で、いっぱいになる。

やっぱり私は相変わらず草っ原に立ち尽くしていて、途方にくれている。
まだまだだ。

若い娘が泣くのなら、ささいなことでもかわいかろう。
大人と呼ばれる歳をすぎれば、たとえ中身がともなわずとも、泣いてみたとて醜いばかり。
せめて笑っていなくては。

今あるものを大切に。
わかっております。
泣くものか。

そんなふうにして女は、ますますかわいくなくなっていくのだろうか。
ひどい話だ。

私はどうやら夢見がちすぎるらしい。
夢見てきたこと。
幼い頃から思春期を越えて、いつも夢に見てきたこと。

それを形にしようとして、それをいつも追いかける。

いつも、いつも。

とてもシンプルなことなのに、目をつむるだけで感じられるのに、口にするのは躊躇われる。

どうしたらその場所へ行けますか?
いつか灰になって空気に溶けたら、そのときには行けるのかしら。

生きているうちに行けたらいいのに。




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