『朝日と読売の火ダルマ時代』 肥大したジャーナリズム背後にいる電通の威力
◆噂の真相
「よく言われることですが、鼻持ちならないエラソーな大物タレントでさえも、電通と聞くと頭を下げますよ。というのも大手企業のCMに起用されれば、一本ウン千万単位の出演料が入る。最近の高額納税者番付を見ても、CMに多く出ているタレントが上位にいる傾向がある。一回の仕事で他の何倍もの収入が約束されるんですから、電通には逆らえません。その影響力からかブランド力のためか、電通マンと結婚した芸能人、有名人も多い。黒木瞳や、雛形あきこ、久保純子(NHK)、大橋マキ(元フジテレビ)、鈴木君枝(日テレ)、などがそうです」(芸能プロダクション関係者)
電通マンと結婚した方々といえば、最近はフジテレビ系ドラマ『リング』の貞子役で有名になった木村多江も仲間入りとなっている。
◆噂の真相
02年に行われた日韓共同開催のワールドカップでは電通はスポンサー権の国内販売権を独占、さらには公式マスコットなどキャラクターの商品化権(ライセンス)に関する代理店契約を結んでいる。<中略>長野五輪の中継番組はCMも含めて、電通の一括買い取りだったため、メディアも電通へのゴマすりに必死となった。
電通の主な仕事はメディア広告業だが、イベントのプロモーションや権利ビジネスも盛んである。
◆噂の真相
そんな電通の実力を垣間見るのが、企業がらみのスキャンダル、批判を報道する際の圧力だろう。大手企業のスキャンダルに際し、広報に取材を申し込んだとたん、なぜか企業の広告担当者だけでなく、電通からも担当者がすっ飛んでくる、というエピソードは日常茶飯事、掃いて捨てるほどよくある話だ。<中略>
「もちろん、企業がらみの記事に関し、現在でも電通からの直接の圧力はあります。しかし、今では電通がらみの大スポンサーに関する事件なんて、よっぽどの大事件でないとこちらも記事はおろか、取材さえもしませんよ。どうせ取材しても潰れるだけですから、自粛しちゃいます。まぁ、警察発表があったり、検察が動くような企業事件だけは別ですけどね」(現役週刊誌記者)
広告主に絡む不祥事があった場合は、マスコミは報道できない、あるいは自粛せざるを得ない、という話である。不祥事を葬り去るのも、電通担当者の仕事のうちだ。
◆噂の真相
その一例が、サラ金大手の武富士の盗聴事件にまつわるものだろう。これは、警察が収集した個人情報を武富士に渡していたという、国会でも取り上げられた情報漏洩事件の取材を行っていたジャーナリストたちが、武富士によって盗聴されていた、として告訴合戦に至っている事件だ。
「情報漏洩騒動の渦中に、武富士の広報体制強化のため、電通がやり手次長を武富士に出向させた・・・・」
この件は、先日自宅が放火されたフリーランス・ジャーナリスト、山岡俊介さんが命懸けで追いかけている。彼のブログ、情報紙「ストレイ・ドッグ」もどうぞ。
◆別冊ブブカ
1955年、森永乳業の砒素入りミルクについてのニュースを電通が統制した事実が明るみに出て、世論が一斉に叩いた。さすがにこれは電通のイメージを悪くした。<中略>1965年に、また事件が起きた。電通にとっての大きな金づるであった大正製薬の、自社生産の風邪薬を飲んでショック死した人々についてのニュースを、電通が検閲し内容を変えさせたことが発覚。だがこの時は叩かれこそしたものの、森永砒素ミルク事件ほどの社会的ムーブメントにはならなかった。
電通、マスメディア、広告主企業の癒着関係の事例は、「森永砒素ミルク事件」や「大正製薬ショック死事件」にまで遡るとは、寡聞にして知りませんでした。
◆噂の真相
電通について語る際、どうしても外せないのがこのコネ入社の実態だ。いや、多いというレベルの話ではなく、その大半が政官財の有力子弟または関係者だといっていい。
『噂の真相』が90年代に調査しただけでも西友、資生堂、カネボウ、レナウン、味の素、ライオン、日立製作所、三菱自動車、野村證券、グリコ協同乳業、JAL、第一生命などなど、日本の一流企業といわれる幹部の子息が勢揃いしたかのように、電通に席を置いた経験があるのだ。また現在、自民党幹事長の安倍晋三の妻(森永製菓社長令嬢)も電通に勤務していた過去がある。
電通のコネ入社は凄まじい。広告主企業だけではなく、マスコミの舎弟も積極的に取り込んでいる。
◆朝日と読売の火ダルマ時代
政府広報でも電通がダントツで、政府御用達をほとんど独占しているし、新聞広告の圧倒的なものは電通を仲介にして、もたれ合いで安易な営業をしています。そこには読者なんて存在しておらず、広告を受け取り宣伝を流す対象として、マスに対してのメディアがあるだけです。読売や毎日の幹部の子弟たちが電通社員だし、朝日の中江社長の息子も電通に入社しているが、飛び降り自殺をした事件が起きた時も、電通が工作して新聞記事にならなかった。それくらい日本のメディアは電通に押さえられ、世界有数の発行部数を誇る大新聞でも、手も足も出ない状態だから情けないんだ・・・。
電通は、大手マスコミ全部を取り込んでいるとは思うが、関係の親密さに濃淡があるようなのだ。朝日新聞社の株主構成は、2005年3月31日現在の株主構成は以下のようになっている。
◆株式会社朝日新聞社の決算(連結・個別)に関するお知らせ(pdfファイル)
村山美知子 神戸市東灘区 36.46%
上野尚一 東京都目黒区 12.82%
村山富美子 大阪市北区 8.57%
朝日新聞社従業員持株会 8.19%
上野克二 神戸市東灘区 3.34%
上野信三 東京都渋谷区 3.34%
朝日新聞社役員持株会 2.18%
小西勝彦 鎌倉市二階堂 1.11%
塩谷律子 東京都世田谷区 1.03%
ごらんのように村山家と上野家の「私物」になっているのが朝日新聞の実態だが、3.34%を所有する上野信三氏に注目したい。
◆多摩大学:リレー連載(上野信三)
◆プロフィール
慶応義塾大学法学部卒業。シラキュース大学大学院ジャーナリズムスクール修了。(株)電通で新聞局、営業局を経て、電通コーポレーション・オブ・アメリカ (DCA)執行副社長、電通ヤング・アンド・ルビカム(DY&R...日米合弁多国籍広告会社)米国本社執行副社長、同アジア太平洋リジョナルディレクター、同ワールドワイド会長、電通サドラー&ヘネシー社長・会長を歴任。現在、DY&Rネットワーク名誉会長、(兼)電通サドラー・アンド・ヘネシー取締役相談役。多摩大学大学院客員教授。
電通の超エリートのようだ。電通の生え抜きエリートが、朝日新聞の大株主になっているわけだが、他の新聞社ではどうなのか。以前「ジャーナリズム現考学」サイトに、大手新聞社の株主構成が列記してあったが、このエントリが消滅してしまった。が、TBのテキストが残っている。
◆貞子ちゃんの連れ連れ日記(2005/2/21):TB欄
【読売新聞グループ本社】非公開取締役社主 正力亨(正力松太郎の長男)が大株主か?
【日本経済新聞社】 My News Japanによると、社員とOBだけで全株式を保有。株式の流通を目的とした日本経済新聞共栄会があり、株式の約15%を保有。
【毎日新聞社】 EDINET 毎日新聞社従業員持株会(12.96) 渇コ野新聞社(3.61)毎日新聞東京懇話会持株会(3.32)王子製紙梶i3.13)鰍tFJ銀行(3.13)竃日放送(2.89)日本製紙梶i2.72)鞄結梹O菱銀行(2.65)竃日広告社(2.38)鰍ンずほコーポレート銀行(2.17)
【朝日新聞社】EDINET 村山美知子(36.46)上野尚一(12.82) 元朝日新聞社国際本部副部長村山富美子(8.57)朝日新聞社従業員持株会(5.33)上野克二(3.34) 日本放送協会金沢放送局長?上野信三(3.34) 電通サドラー・アンド・ヘネシー取締役相談役、多摩大学大学院客員教授朝日新聞社役員持株会(2.18)小西勝彦(1.11)塩谷律子(1.03)長谷部美枝子(0.66) 長谷部忠(元社長)の家族?
【産経新聞社】非公開 フジテレビが大株主?
テレビ界では、テレビ朝日とTBSに対する電通の資本投下が露骨である。2003年の会社四季報(東洋経済)によると、電通による出資は、テレビ朝日(証券コード:9409)で1.2%、TBS(証券コード:9401)で2.5%(=日マスト信信託口)となっている。他のテレビ局の株主構成も知っている方があったら教えてください。それから2005年度版のテレビ朝日とTBSはどうなっているでしょうか?
■追加1:TV各局の広告収入における電通の占有率
HEATの日記:電通の正体(2005/3/3)
各局の広告収入における、電通の占有率を見ると、TBS、テレビ朝日、日本テレビ、テレビ東京、フジテレビという順番になっている。各キー局単体の売上高に占める割合は、TBS・日本テレビ・テレビ朝日は40%を上回り、フジテレビでも33.4%になるという。この収益構造からして、民放テレビは実質的に電通の支配下にある、と。博報堂ですら、電通の半分から3分の1にすぎないらしい。
■追加2:電通の天皇「成田豊」がTBSの役員