眼鏡の奥 Tokyo、Torino 遊歩する私のまなざし
記者名:ちべった  開始:03年08月06日  全記事:211  アクセス数: 4/ 4/ 69020



夫であるところのみそちゃんの父が
ブログで告知したが、
この「眼鏡の奥」は引越しすることになった。

きっかけは先日の画像消失事件。
約1年分の日記にアップした画像が消えたことになる。
無料ブログを利用している以上仕方がないことなのだろう。

以前から、このブログの方向性が気にかかっていた。
トリノ在住時代に開始し、早三年。
私は日本に帰ってきて、住まいを移し、社会人となり、結婚した。
先の見えない将来に漠然とした希望を抱きつつ
外国人として寄る辺のない「生きる力」を試されていた
(かもしれない)
遠距離恋愛中の大学院留学生(20代後半)の日記。
帰国が近づいて将来設計が変わってきてからは、
更新も少なくなっていた。

ここらで再出発をするのもいいかもしれない。
画像の消えた日記を読み返しながら、
心機一転、お引越しをしてみよう。
そう思った。

移転先は↓。
眼鏡の奥

まだ何も書いていないし、どうするかも分からない。
それでも、この半透明なオンラインの日記を書き続けることで
私はこれからも何かを得ていくことができると思う。

いままでお世話になりました。
これからも、よろしくお願いします。

ちべった






マイぷれす - マイぷれす
コメント更新: - ( - ) - : 投稿数:0 : 参照: 投稿 :



さて、気が付いたら6月末になっていた。
我が家では毎日サッカー三昧。
日本が敗退したワールドカップだが、もともと出場できただけで立派だと思う。
毎日各国のプレイを見ていると、ド素人の私でも差が見えてくるものだ。
今、夫はポルトガル、私はイタリアを応援している。
どちらも私好みの汗臭くむさい選手が多くて、私はうほうほ言いながら観戦している。

ところで、表題の件。

私は20代後半までを大学院生として過ごし、うち直近3年をイタリアで過ごした。
世間知らずの私は、日本の職業形態の具体的な知識が全く無くて、
イタリア在住中に帰国後の進路を考えネットで検索して、
ようやくシステムを知ったという情けない状態だった。

そんな私、博士中退・職歴無し・資格は自動車免許のみ・留学がえり・20代後半な
ちべったにとって、この3ヶ月経験した「派遣」はどういうものだったのか、
振り返ってみた。


@ 派遣をやってみようと思った理由

まず海外在住の段階で、求職に関する情報が手に入り、
それが各派遣先の性格よりも賃金と地域で大体の仕事像が想像できた。
ひどく機械的に、
自分の経歴の組み合わせで規定の枠に当てはまるかどうかで派遣先が決まる。
これは職歴の無い私にとってとっても気楽な方式だった。
結婚後の生活がどうなるかもわからず、
また健康上の理由で少しリハビリが必要な私は、
定時でも帰れる、でもフルタイム、保険も一応つくという条件はぴったりだった。
なにより、社会人生活の探りを入れるには一番良かった。


A 登録してみて

年齢が高い割に職歴が無い事はやはり不利だった。
職歴がない、ということが就職にとって非常に大きいネックだということを
登録時の面談で強く思った。
あと、話を聞くと、大学院中退、博士課程在学といった私と同じ経歴の人が
登録するケースが飛躍的に増えているらしい。
やはり博士課程に進むと正社員としての就職活動は
とても難しくなるため、
ツナギとしての仕事という意味も含めて、派遣社員になる人が多いそうだ。

研究していた分野によって紹介される仕事の質も量もずいぶん変わるという。
私は幸運にも大学院で外国語を使っていたため、英文事務や貿易事務、翻訳などの
仕事はすぐに紹介された。
英語を使う仕事は、まさに溢れていた。

驚いたのは、翻訳コーディネーターの仕事がかなり多かった事。
マニュアルや取扱説明書、様々なビジネス文書を
翻訳者と顧客の間で仲介する役割で、どうも求人が多いらしい。

結局私が働いたのは、翻訳文の英文チェックが中心の、編集系の仕事だった。
派遣先は業界でも最大手で、ハードルが高いのかなと思ったが
面接を受けたら簡単なテストと面談であっさりと通った。
就職をめぐって発生するストレスがほとんどなく、
派遣会社に登録して待つだけで仕事が入ってくる。らくだ。


B 働いてみて

仕事の責任はとわれない。気楽と言えば気楽。
ならばクオリティは求められるのかといえば、チェックされることはほとんどなく、
サービスのキモとなる翻訳文のチェックや手配や果てはオリジナルの文章作成まで
はっきり言ってこちらに丸投げしてきていた。
これをやりがいと言っていいのかどうか。
クライアントとの交渉を正社員が行ない、体面はたてているけれど、
内情がこんなので良いのか非常に疑問だった。
もちろん正社員なら仕事内容も確実、というわけではないだろうが、
登録や面接があまりにあっさりしていたので、ここまで信用(?)されると
なぜかこちらが申し訳なくなってくる。

他の社員はよく働いているが、突発的に休んだりやめたりする事も多い。
社内環境や人間関係を理由に、簡単に出勤してこなくなる人が複数いた。
聞けば、中には、勤怠もごまかしている人さえいるらしい。
それでも企業側も派遣元もとくに管理しない。
とにかく気楽な世界だった。
ヒマも多く、ネットで勉強などもできてしまった。

私にとってはかなりプラスになった。
まず、三ヶ月とはいえ特定分野の職歴がつく。
派遣社員はアルバイト・パートとは違い、「社員」なのだそうだ。
専門知識や内情も勉強できた。
同年代の平均給与よりもよいお給料をいただき、定時近くに帰る。
職場のアクセスも(選んでいるので)よい。
もちろん将来的にいつ解雇されるか解らないのだから、立場は不安定。
安定ではなく条件をとる、将来設計より現在に重点を置く
巷で言われる派遣社員評には頷けるものがあった。



考えすぎと言われればそれまでだが、修士以降も院生生活を送った自分を
いわゆる市場価値の低い存在と考えていたし、
そう簡単に働き口が見つかるとは思っていなかった。
若者の失業に関して知る事は少なくなかったから、派遣としても難しいのではと構えたこともあった。
私の院の先輩の中には、職探しの難しさを研究継続の理由としていた人さえいた。
だが、当然のことなのだろうけれど、働く意志があれば職探しは
それほど厳しいものではないのかもしれない。


結局私は派遣社員をしながら(本当はいけないらしいが)就職活動をし、
人材紹介会社の斡旋で面接を受け、職を得ることが出来た。
いろいろな考え方がある中で、私はこの派遣という仕事の形に不安があり、
自分の夢に近づく最善の道ではないと思ったからだ。
でも社会人経験の無い元院生にとって、派遣と言う仕事の形は
大げさといわれそうだけれど、
可能性と希望のある有意義なものなのではないかと思った。




仕事・会社 - 派遣社員
コメント更新: 07年04月04日(水) 22:49 : 投稿数:0 : 参照: 投稿 :



トリノに出張中に、溺愛していたなつこが亡くなった。
死に目に会えなかったこともあって、やりきれない思いと寂しさが
なかなか抜けなかった。

春になり、私が仕事を始め、
窓辺のなつこ祭壇を見慣れてきたころ。
GWの半ば、夫の趣味であるジムカーナの練習会にいったとき、
ある女性が子猫のもらいてを探していることを知った。

なつこがなくなってまだ数ヶ月。
新しい子を入れたら、なつこが寂しがるかな。
びびりんぼのみそちゃんは、どう思うかな。

迷いつつも、生後1ヶ月強で捨てられていたこの雄猫の話を聞けば聞くほど
家族に迎えたくてたまらなくなってしまった。

夫に相談したら、「みそちゃんのことはなんとかなるさ」と言っていた。

そしてGW最終日、手のひらサイズのちいさな命が、我が家に来ることになった。


真っ黒だけど、うっすらとキジ模様のある体。
全体的に短毛で、産毛がたくさん生えている。
きょろっとした目が、きらきら光っている。
ジャンパーを着た私によじ登り、フードの中にすっぽり入ってしまった。
物怖じしない、好奇心の塊の男の子。
ネーミングセンスに定評のある夫が、こたろう、と名づけた。





その週のうちに病院へ。
なつこのような辛い思いをさせたくない。
白血病とエイズの検査だけは、(生後1ヶ月ぐらいの子にとって採血は辛いのだけど)
なんとかやっておきたかった。
もし感染していたら、早めのインターフェロンで陰性化をはかりたい。
でも結果は陰性。・・・よかった。



そして1ヶ月。
最初はおとなしかったこたろう、
今はみそちゃんを追い掛け回し、ばくばくと猫缶を食べ、
寝ている私たちの足にまとわりついて噛み付く
元気一杯なやんちゃぶりを発揮している。
みそちゃんはちょっとストレスを感じているようなので
そのあたりが課題だ。

いたずらばっかりだけれど、可愛いこたろう。
8歳になってちょっと歳が出てきたけれど、だいすきなみそちゃん。
そして、決して忘れない、愛すべきなつこ。
この家族と一緒に、夫とはじめての初夏を過ごしている。


ペット・動物 - *ねこ*
コメント更新: - ( - ) - : 投稿数:0 : 参照: 投稿 :