コンピューター

記事 : 「XP」の引退はいつになる? 
08年12月23日(火)


Windows XP allowed to live again
BBC News 12/22

「Windows XP」というのは、Microsoft社が現在販売している「Windows Vista」というOSの一つ前の世代のOSで、OS単体での一般向け販売は既に終了 しています。

ですが、現状では「PC Builder(PCを自社で組み立てて販売する事業者)」 に対するOSの販売はまだ続いていて、最終出荷が2009年の1月31日になる 事がアナウンスされていました。今回それが2009年5月30に延期される事に なった、という事が伝えられています。

訂正部分:Now, Microsoft has changed the terms allowing the resellers to order before 31 January but take delivery at any time up to 30 May. 「提供期限が変更された」が意味として正しい そうです … ごめんなさい。

実際には、これまでXPへの「注文の受付期日が1月31日まで」という表現に なっていたのが、「製品の配送希望日が5月30日までの間の任意の日でかま わない」、という表現になったのだそうです … この措置は、Microsoft社 が「市場で不人気なVistaを避けてXPを組み込んだPCの販売を継続する為に、 XPを販売停止の前にまとめて購入して倉庫に積み上げる」、という事を少なく ない数の事業者が行うだろうと認識した結果だ、と伝えている記事が複数あり ました。


「Windows Vista」という、XP後継OSの一般向けの販売が開始されたのは、 今から2年ほど前の2007年の初めでした。当然ですが旧世代製品になった XPは、販売店の棚から徐々に減らしてゆく方向になっていました。製品の ライフサイクルとしては自然な形です。

当初の一般販売の停止時期は、後継OSの販売開始から1年後の「2008年1月」に 設定されていました … そしてそれが「Windows Vista」の登場初期の不評 によってXPの販売継続を求める市場の声が減らなかった為に、結局「2008年6月 30日」まで延長されたわけです(その販売終了期日のまぎわになって、XP搭載 メーカー製PCへの駆け込み需要が発生した事は記憶に新しいところです)。

OS単体の一般向けの販売は、その時点で終了という事になりましたが、 「Windows XP」は長期間販売されましたので、XPに対応している周辺機器や ソフトウエアの数は膨大なものになっていました。

結果的に、「Windows XP」で安定して使えていた機器やソフトがVistaに 変えたら動かない、という状態が「Windows Vista」登場時に大量に出て しまった為に、「Windows VistaはできそこないのOSである」、というネガ ティブな判定がなされてしまったのです … 悲惨な話です。


その後に、Vista側、対応機器を動かす為のソフトウエア側、PC上で動くソフト ウエア側のそれぞれで、対処がはかられた結果、実際には「普通に使える」状態 になってきているのですが、当初の悪印象を覆すというところにはほど遠く、 現状でも引き続き「Windows XP」への根強い需要が残ってしまっています。

実際に、「ダウングレード」という本来はビジネスの場で複数のバージョンの OSが共存する場合に、使用している周辺機器やソフトウエアで不具合が生じる 事を極力抑える為に、古いバージョンのOSを「動作検証・対応ができるまで 使用可能にする」仕組みを逆手にとった、「Vista対応の新しいPCにXPを入れ、 すぐにご利用いただるようにしています」、というめまいがする様な販売手法 が一般向けのPC販売でも定着してしまいました。

まあ、それが必要だという状況が実際存在するからでもあるのですが … 


また、今年になって急激に販売数が増加しているNettop/Netbookと呼ばれて いる低価格のPCの場合には、標準的なインストールサイズが10GBを越え、快適 に使用する為に大量のメモリを必要とする「Windows Vista」を搭載する事に そもそも無理があります。

その為、メインストリームのPCからは消えてしまった「Windows XP」は Home Editionというものに限って、2010年6月30日、もしくは次バージョン の「Windows 7」がリリースされた1年後までの間、提供が続けられる事に なりました … 普通のPC用にも販売してくれれば良いのに、という声は 未だに消えていません。そういった需要をねらった海賊版の販売も出ています。

「Windows Vista」の後継OSになる「Windows 7」 … 実際はVistaという 名前を7に変えてリブートさせた小規模改訂版だ、といわれているものが登場 するのは、2009年のクリスマスになるとささやかれています。

Microsoft社はvistaの不評から学んだ為に、慎重を期して、事前にVistaとの 完全互換を確実にできるように仕事を進めている様です。Vistaで上手く動く 機器やソフトウエアの数が増加している事などもあって、今度は登場から長い 月日がたっているXPからの移行が進むだろう、と語られています。

実際に「Windows 7」の登場によって、「XP」が上手く引退できるといいの ですが … さてどうでしょう?



「新型インフルエンザ」は、非常に事態の展開が早いです。
まず記事の日付を確かめ、必ず表紙で最新情報を見てくださいね。









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