エネルギー関連

記事 : 再掲:「藻」からのガソリン精製が成功した 
08年07月09日(水)


藻から軽油を量産へ デンソー、年80トン計画
朝日新聞 2008年7月9日

この朝日新聞の記事に出てきているのが、日本で石油代替製品産出にむけて 研究が進められている事を紹介した「軽油産生微細藻、シュードコリシスチス・ エリプソイディア(Pseudochoricystis ellipsoidea)(仮名)」です。

藻そのものについての解説は、この記事中でリンクしているWIRED VISIONの 記事が当事者へのインタビューを含むお奨め記事です。

石油代替を狙った液体燃料は、自動車を動かす事を目的にしているものが多い 様です。もちろん安定性から言えば「電気」が一番ですが、既に大量に存在し ている「液体燃料によって走る自動車」、「液体燃料を補給するためのステー ション」などのインフラ部分も含めて考えると、液体が手っ取り早いという事は あるのだと思います。

この記事で語られているのは「ガソリンを作り出す藻」ですが、今後の自動車 燃料の主力がガソリンになるのか、軽油になるのか、バイオエタノールになる のか、または水素などによる電力という事になるのか … 今後の競争次第と いう事になるのでしょう。予断を許さない状況ですが、「車中心のライフスタ イル」を見直す、という方向性も存在している事を忘れると危険です。


この記事は2008年5月30日に掲載されたものです
Sapphire Energy unveils world’s first renewable gasoline
press releases May 28, 2008

「藻」から再生可能ガソリンを精製する技術が登場
ITmedia News 2008年05月30日

Sapphire Energyという米国の企業が、藻からガソリンを精製する新技術 についての発表を行っています。プレスリリースを要約します。
Sapphire Energyは、日光、二酸化炭素、藻(光合成微生物)を利用して 原油を作り出し、オクタン価91というガソリン(レギュラー・ガソリンに 相当する)を実際に精製しました。

そのプロセスによって作り出される最終製品は、エタノールやバイオ・ ディーゼルでは無く、化学的にガソリンと同じものである高品質の炭化 水素です。それは現在のエネルギー・インフラに完全に合致します。 車も精製所もパイプラインも置きかえる必用は無いのです。

農地を使用して作物から燃料を作り出す、というのは効率が悪くコストも 高いものになります。なおかつそれは、『食糧か燃料か』というやっかいな 問題を持ち出すのです。

私達が開発したプロセスは、貴重な農地も食用作物も必用としません。 水の利用という側面から見ても非常に効率的なのです。必用とするのは 太陽、二酸化炭素、そして水です。水は汚水で大丈夫ですし、タンクは 耕作に適さない荒れ地に設置可能です。

生産される「オイル」は国産です。現在米国は2000億ドル以上のお金を 外国産の油を輸入するために費やしています。そして、石油価格は毎週 最高価格を更新しています。この技術が実用化されれば、2000億ドル以上 のお金が、米国の国内に留まり、国内で新たな産業に携わる人々に収入 をもたらす事になるのです。

一番大きいのは、「現在持っているものがそのまま使えます
原油精製設備、パイプライン、そして何より膨大な自動車
米国人が「自動車」を手放す事は有り得ない、という話なのですね …

「オイル」生産の為には、藻を培養する為のタンクが必用ですが、タンク を設置する場所は「作物の為の」耕地でなくてかまいません。また食用の 農作物ではありませんので、「食糧か燃料か」という話にもなりません。

国内生産品になりますので、「産油国にお金を吸い取られる」状況も 回避できるという事が強調されています。お金は「米国の産業が獲得し、 米国の人達に新たな仕事がもたらされる」というのも、アピールポイント の様です。

価格が引き合う為には、スケールメリットが出るだけの「藻」タンクの 設置が必用ですが、既にベンチャーキャピタルのVenrockが出資してい ます。


参考資料として、日本での石油代替製品の話を出しておきます

オイルを作る藻が、日本を救う?
WIRED VISION 2007年11月16日
軽油産生微細藻、シュードコリシスチス・エリプソイディア (Pseudochoricystis ellipsoidea)(仮名)という新属、 新種の緑色単細胞植物

軽油産生微細藻は、名前の通り、軽油成分を細胞内に蓄える性質を 持っている
世界各国で、脱石油競争が始まっていますが、日本の問題は「民生部門」 つまり家庭でのエネルギーの利用効率が非常に低いという部分にあります。 エネルギーを作り出すよりも前に、エネルギーを無駄にしない為の「家屋 の耐震補強(長期間使用する事が環境に優しい)と断熱化」が必用になる でしょう。穴あきバケツに水を貯めるのは無意味ですから。

石油代替エネルギー

「新型インフルエンザ」は、非常に事態の展開が早いです。
まず記事の日付を確かめ、必ず表紙で最新情報を見てくださいね。









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