| 技術全般 | |
| 記事 : フランスで行われた世界初のレコーディングが再生された[前編] |
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08年03月28日(金)
Researchers Play Tune Recorded Before Edison
New York Times 3/27 以前にお伝えした、フランスの植字工・鋳職人のEdouard-Leon・Scott de Martinvilleが作り出した、「世界最初の録音機・phonautograph(自動描 音器:音の再生は当初から想定されていなかった)」によって記録された 「音の記録」を、実際の音として再生する事にLawrence Berkeley National Laboratoryの科学者達が成功しています。 この機械は、音を曲がりくねった線として記録する装置なのですが、今回 研究者達はその機械によって記録された音の一つを「Au Clair de la Lune」 というフォークソングの一節として再現する事に成功しています。 「録音の父」は、Thomas・Edisonである、というのは私達の多くが共通して 持っている理解ですが、「phonautograph」は、Edisonが最初の録音を行う 20年程前に作られた物で、発明者は「私が録音という技術の発明者なのに、 その栄誉が不当に奪われた」、と考えていたそうです。 まあ、確かに「phonautograph」は「音を保存する」、という意味合いでの 世界初の「録音」ではあると思います。それには疑いの余地はありません。 でも、「目の前で消えてしまう音を捕まえて、音として再生出来る」 という事のインパクトを考えると、やはり「録音の父」という称号はEdison からは動かない気がします。 「記録として残す」事はもちろん大事です。でも「記録された情報」は使われ なければ、ほとんど無価値なのです。持っている事を知っているのが自分だけ、 という事は、そのものの価値とは無関係にそれが消えてゆく危険性を高めます。 この話は、そんな事を考えさせてくれる話です。 Thomas・Edisonは、今から1世紀以上も前に、「Mary had a little lamb (メリーは子羊を飼っていた)」という一節をtinfoil(すず箔)のシートに 刻み込みました。それ以来、彼が録音という技術を生み出した人、「録音の父」 なのだとずっと考えられてきました。 ところが、研究者達は今回、Edisonのレコードプレーヤーの発明よりも20年 ほど前に、ほとんど名前が知られていないあるフランス人によって行われた、 「人間の声の録音」を発見した、と語っているのです。 それはある歌い手が「Au Clair de la Lune」というフォークソングを 口ずさんでいる10秒ほどの録音なのですが、今月の初めにパリのアーカ イブから米国人のオーディオ史家達のグループによって発見されています。 研究者達によると、それが作製されたのは1860年の4月9日だそうです。録音 に使われたのは「phonautograph(自動描音器)」という機械だそうです。 その機械は記録された音を再生する為にではなく、音をビジュアルなもの として記録する為に設計されたものです。 ですが、「phonautogram」によって記録された「音」は、実際には再生が 可能でした。カリフォルニア州・バークレーに有る、Lawrence Berkeley National Laboratoryの科学者達は、紙の上に残された曲がりくねった線を 音に変換する事に成功しています。 「これは歴史的な発見です。それはこれまでに見つかった最も早い時期の 録音なのです」、とLibrary of Congress(議会図書館)の録音部門の 責任者を務めていたSamuel・Brylawskiは語っています。彼は今回の研究 グループの一員ではありませんが、今回の様な発見物について熟知してい ます。 今回の録音の発見は、世界初の録音機という称号を「phonautograph」に 与える事になるのかもしれません。それはこれまで「骨董品」と見なされ ていました。それを発明したパリの植字工・鋳職人のEdouard-Leon・Scott de Martinvilleは、彼の画期的な発明に与えられるべき賞賛が、Edisonに よって不当に奪われた、と死ぬまで考えていたそうです。 Scottが作り出した装置は、樽形をしていてその角を針が取り付けられて いました。装置は、石油ランプの煙によってすすがつけられた紙のシート に、音の波形を刻み込んだのです。 その「録音」は、音として聴く事を意図してはいませんでした。それを音と して再生するという事は考えられていなかったのです。Scottはそれによって、 時間が経過した後に解読することができる、紙に残された人間のスピーチを 作り出そうとしていたのです。 しかし今回Lawrence Berkeleyの科学者達は、「phonautogram」を使って およそ1世紀半前にすすで黒くされた紙に記された音のパターンに、高画質 スキャンによる光学イメージと「仮想の針」という現代の技術を適用する事 によって、それから「音」を抽出する事に成功したのです。 今回の再現を成し遂げた科学者達は、オーディオ史家達と音響技師達も 参加している「First Sounds」と呼ばれる非公式の協力グループに属して います。 今回の研究に助力した米国のオーディオ史家のDavid・Giovannoniが、 金曜日にStanford University(スタンフォード大学)で開催される 「Association for Recorded Sound Collections」の年次総会でこの 調査結果を発表し、実際に録音されていた音を披露する予定になって います。 Scottによって作製された1860年のphonautogram録音は、Edisonがレコード ・プレーヤー(phonograph)の特許を得た17年前に作製されています。 それは、現在残されているもののなかで、最も古い再生可能な録音だと 専門家達によって広くみなされている、Handelのoratorio(オラトリオ: 楽曲の名前)の一節が、Edisonの機械に使われるワックスが掛けられた シリンダーの上に刻まれた時より、28年も前のものなのです。 ちょっとしたおまけ金曜日に行われるGiovannoni氏のプレゼンテーションでは、新たにパリで 発見された、1853年と1854年の録音を含む複数のphonautogramが披露され る予定になっています。最初の複数の実験には、人間の声とギターの音を 保存する得る試みが含まれていましたが、Scottの機械はそれが記録された 時には、完全な状態ではなかったようです。 「私たちは、初期に作られたphonautogramから、騒音を得ました。そういう 事だったのです」、とGiovannoni氏は語っています。 フランスで行われた世界初のレコーディングが再生された[後編] に続く 「世界で初めて記録された音」、「phonautogram」 、「phonautogram」 「新型インフルエンザ」は、非常に事態の展開が早いです。 まず記事の日付を確かめ、必ず表紙で最新情報を見てくださいね。 |
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