技術全般

記事 : 薪を燃やして冷蔵庫を動かそう! 
07年05月15日(火)


Burning wood to power fridges
Nature Wweb News 5/14

「薪を燃やす」事は、開発途上国では普通の行動です。それは「裸火」と よばれるものの一種で、特に換気の悪い屋内で使用される事による健康面 への悪影響が懸念されています。そのあまり歓迎されそうにない「原始的な 加熱法」によって、文明の利器である「冷蔵庫」を動かそう、という プロジェクトが「The SCORE」です。

これは「Stove for Cooking, Refrigeration and Electricity」の頭文字 をとったもので、要するに調理用につかう「クッキングストーブ」で、同時 に冷蔵庫を動かし、発電もしてしまおうという野心的なプロジェクトなのです。

「調理用の薪ストーブ」が冷蔵庫を動かしたり、電力を発生させたりする秘密 は、「thermoacoustics(熱音響効果)と呼ばれる技術にあります。これの 一番知られている例は、「Stirling engine(スターリング・エンジン)」だ ろうと思いますが、実際には現代の宇宙船や軍事用の飛行機などに搭載されて いる電源や熱交換器に用いられているのだそうです。

今回の開発の要点は、その技術をそれを必用としている開発途上国の人々の 手によって簡単にメンテナンス可能な、シンプルな装置としてまとめ上げる 事にあるそうです。最終的には装置がその土地の人々の手によって製造可能に なる事を目指したい、と研究者達は語っています。


猫足
「文明の利器」のうち最も必要性が高いのは、実は冷蔵庫です。食物の保存 の為に「塩蔵」という手段を多用しなくてよくなった結果、人間の健康状態は 改善された、と言われています。

もちろんかつて使われていたような「氷式」冷蔵庫ではなく、それを普通の家庭 で使えるようにしようとすれば、まず「電力」がきちんと途絶えずに供給される 事が必用になります。そしてそれが当たり前に達成されている国の方が、むしろ 希なのです。

電力網が整備されていない田舎で電気を得る為に一番楽なのは、「太陽光」を そのまま電子として捉えてしまう事なのですが、実はその為に必用とされる装置 である「太陽電池」を製造するのは、簡単な事ではありません。それには高度な 工業力が必用なのです。

最終的に自らがもつ技術で自給自足が可能な状態を、エネルギーの面で獲得 しようとするこの「The SCORE」というプロジェクトは、簡単な構造で電力を 生み出すための手段として「Thermoacoustic engine」を選択しました。 非常に野心的な試みだと思われますし、ぜひ成果をあげて欲しいと思います。

スターリング・エンジン」、「Thermoacoustic engine

「新型インフルエンザ」は、非常に事態の展開が早いです。
まず記事の日付を確かめ、必ず表紙で最新情報を見てくださいね。









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