| 地球と環境全般 | |
| 記事 : 森林の全てが温暖化を抑止するわけでは無い |
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07年04月11日(水)
Snowy forests 'increase warming'
BBC News 4/10 「植林」という行動は「環境に対する良い行動」として考えられていますが、 今回積雪が多い冷涼な領域に植林された木々は、実は地球温暖化を助長する 方向の働きをしているかもしれない、という研究が発表されています。 なぜそのような事が生じるのかというと、雪に覆われた木々が地表に積もった 雪が反射した太陽光を蓄えてしまう働きをするからなのだそうです。積雪地域 の雪をかぶった木々は、もちろんその上側は雪で覆われるのですが、樹木が存在 している場合には、それが雪だけが存在していた場合に反射されていた太陽光の 一部を保存してしまう為に、温暖化が助長される結果を生みだしているという事 が研究によって示されています。 もちろん森林が果たしている役割は太陽光の反射と保存だけでは無いので、 この話は当然ながら冷涼な領域の木々は地球温暖化を助長する影響を与える ので切り倒されるべきだ、という事を意味していません。(森林には多数の 植物と動物による生態系が存在していますし、建築材などとしての価値も 大きいのですから) それでも今回の結果は、「熱帯領域に存在する木々を切り倒して、その代償に 北方領域に木々を植える」、という行動が実際には地球温暖化の抑止には意味を 成さないかもしれない、という事を示唆する物なのです。研究者達は、実際に 地球温暖化の抑止力になりうるのは熱帯雨林だけなのだ、と強調しています。 単独で存在するものなど有り得ない、という事は以前にも書いていますが、 全体を把握しないまま「部分的に正しい様に見えている事」を積みあげると いう場当たり的な行動は、必ずしも全体的な改善をもたらしません。全体と 部分との関連性を把握するのは大仕事なのですが、そういった視点を持つことは より大事な事になってきているようです。 豪雪地域に植林する事は、木々を覆う雪が日光を吸収し、異なる方法で それを反射させるかもしれないので、地球温暖化を悪化させるかもしれない、 とある研究が報告しています 米国の「Proceedings of the National Academy of Sciences:PNAS」誌に 発表されたその論文には、欧州、シベリア、カナダといった領域に存在して いる松の森林が温暖化に貢献しているかもしれない、と書かれています。 その報告書には、実際には熱帯雨林だけが、二酸化炭素を吸収し、雲を生み 出すことによって、地球を冷やす事が出来るのだと書かれています。 しかし論文の著者達は、我々は北方の木々を切り倒す事を提唱しているわけ では無いのだ、という事を強調しています。 彼らは、森林というものが貴重な資源であり、動物と植物に生きるための 場所を提供し、生物多様性の為に重要な意味を持つ場所だという事は間違 い無い事なのだ、と語っています。 活発な議論 科学者達はこれまでずっと、木々は大気中から二酸化炭素を吸収してそれを 酸素に変換するので、木々を植えそれを保護する事は地球温暖化の影響を 和らげる事を助けるのだ、と主張してきました。 木々は日光から地球を保護する雲を形成するのを助け、地面から水を吸い 上げてもいます。 しかし昨年「American Geophysical Union(米国地球物理学連合)」の会議 の席で議論され、今回「Proceedings of the National Academy of Sciences」 誌で発表されたこの論文では、無差別に植林された木々はそのような生産力 を損なっているのかもしれない、という事を示唆しているのです。 「今回の私達の研究は、熱帯雨林だけが球温暖化の影響を和らげる事を助け る為に、強力な利益をもたらすという事を明らかにしています」、と ローレンス・リバモア国立研究所のGovindasamy・Balaは語っています。 Bala氏は、「より冷涼な領域では、木々が地表を覆う事によって地面に積も った雪によって反射された日光が蓄えられる、という状態が助長され、その 事が木々がもたらす総合的な冷却効果を取り消す、もしくは利益よりも損失 が大きな状態をもたらしているのだ」とAFP通信社に語っています。 今回の報告書の著者の一人であるCarnegie InstitutionのKen・Caldeiraは、 今回の論文は「熱帯雨林を保存しそれを回復させることが、これまでに判明 していたよりも重要だ」、という事を示唆しているのだと語っています。 しかし彼は、AP通信通信社に対して、「今回の論文が環境を保つという名分 の元に森林をつぶす口実として誤用されるのではないか、という事を少し 懸念している」、と語っています。 今回の論文の著者達によって作成されたコンピューター・モデルは、より 高緯度の地方の森林を伐採する事によって、地球温暖化を和らげる事が出 来る、という事を示唆しているのです。 今回の論文の関係者では無い、モンタナ大学の環境学の教授のSteven・W・ Runningは、「この論文は科学的な活発な議論を引き起こすだろう」、と 論文を賞賛しています。 けれども彼は、あるタイプの再植林が生産力を損なう物かもしれない、と いう今回の論文の結論を、基本的なポリシーにするにはまだ早過ぎるだろ う、と語っています。 「地球温暖化」、「部分と全体」 「新型インフルエンザ」は、非常に事態の展開が早いです。 まず記事の日付を確かめ、必ず表紙で最新情報を見てくださいね。 |
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