| インフルエンザ | |
| 記事 : 鳥インフルエンザ・ワクチン接種の優先順位は?[前編] |
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08年04月16日(水)
Bird Flu Shots Should Go to Elderly, Kids Last, Experts Say
National Geographic News 5/11 この記事は2006年5月16日のものです プレパンデミック・ワクチンの接種が開始される、という方向に話が進んで きていると報道されていますので(子どもの優先接種が検討されるという報道 も有ります)、米国で「ワクチンの分配」がどのように論じられていたのか、 2年前の古い記事ですが、ご紹介します 「H5N1」型の鳥インフルエンザは、東南アジアから世界中に広がりました。現在広がっているのは「鳥インフルエンザ」で、病気の鳥と密接に関わっていた人間が感染を生じている段階ですが、もしそれが高い毒性を持ったまま人間に感染する能力を獲得したら … 過去に生じた世界規模でのインフルエンザ感染と同様の事態が生じる事が懸念されています。 インフルエンザというのはウイルスが原因となっている感染症の一つで、「ワクチン接種」によって、人間の身体に病気に対抗する抗体を生産させる事でしか撃退できないものです。けれども、もちろんまだ発生していない病気に対応するワクチンは存在しません。また、ワクチンの製造の仕組み(ウイルスを弱毒化して有精卵を使って培養する)を考えると、実際に人間に感染するタイプが出現して病気の流行が起きた直後に、大量にワクチンが生産できる見込みはありません。 では、限られた量のワクチン(この場合は、実際生きるか死ぬかの分かれ目になるかもしれない希少品)は、誰に与えられるべきなのでしょう? 免疫力が弱い幼児と高齢者と慢性疾患を持つ患者達、という原則が現在の各国の緊急計画の大筋になっているのですが、それが本当に「正しい」選択なのか?、と問いかける論文が「Science」誌に掲載されたそうです。 … 命に優先順位をつけなければならない場合に、何を基準とすべきなのかと研究者達は問いかけます。 将来鳥インフルエンザの大流行が生じた場合、現在のワクチン生産のレベ ルでは、10人の米国人のうちの1人だけしか、流行の最初の年に予防接種を受 ける事ができないと考えられています。 では、誰が優先されるべきなのでしょう? 「Department of Health and Human Services(米国保健社会福祉省)」の インフルエンザ大流行対応計画では、病気の感染によって入院が必要になる 高い危険性を持つ人々、高齢者、幼児、慢性疾患患者などが優先的にワクチ ン接種を受ける事になっています。 しかし新しい論文は、彼等が想定している既存のワクチン分配モデルを却下 し、思春期から中年の人々に対するワクチン接種を優先させるべきだ、と 倫理的証拠を挙げて主張しているのです。 明日発行される「Science」誌のissueで公開されるこの研究は、間違いなく みんなを驚かせる事になるでしょう。ですから専門家達は、今はまだ病気の 世界的な大流行が起きていないので、そのような潜在的に危険な問題に取り 組む為の時間が存在している、と強調しています。 「私は、私達が十分な公開討論やワクチン接種の規則がどんな物でなければ ならないのか、という事に関する議論を行っていない、という事をまず言っ ておかなければなりません」、とペンシルバニア大学の生命倫理学センター のセンター長を務めるArthur・Caplanは語っています。 Caplanは今回の研究の関係者ではありません。彼は最近の普通のインフルエン ザワクチン不足の状態で、ワクチン分配の規則がしばしば無視された事を思い 返しています。 「分配を受けることを可能にするただ一つの方法は、そこにどんな規則が有る のか、またその規則の論理的基礎が何なのか、という両方を人々が理解する 事です」、と彼は語っています。「私たちが稀少資源の分配についてなんら かの整然とした規則を持つ事が、絶対的に重要なのです」 医学倫理 既に、不足している必需品を配給する為に使用することができる様々な倫理的 な法則が存在しています。 「Women and children first(まず、女性と子供)」 これは遠洋定期船の救助艇に誰を収容するのかという事を指定している、最も 有名な倫理です。(幸いなことに普遍的に実行されるものではありません) 「first come, first served(早い者勝ち)」 この倫理は、普通一般に病院に入院した患者達に対して使用されます。より 悪い状態の人々が後から入ってきても、先に入院していた人々がそれらの人 々にベッドに提供するために病院から放り出される事は有りません。 「Save those most likely to recover(見込みの高い人を優先する)」 これは、戦時中にしばしば使用される優先行動の為の倫理です。 訳補:大規模な災害が発生し、同時に多数の負傷者が出ている場合がこれ。 現在の計画では、病気の高齢者がリストのトップになっています。その一方、 健康な2歳〜64歳の人々はリストの最後に載せられています。 この計画は「National Vaccine Advisory Committee(米国ワクチン諮問委員 会)」と「Advisory Committee on Immunization Policy(免疫政策諮問委員 会)」の推薦に基づいて作成されています。 この計画は、ウィルスがどのように人々を殺すことになるのかという事につい ての予測を含む、いくつかの仮定の下に作られています。 「1957年と1968年に世界的な流行を引き起こしたインフルエンザと、毎年流行 を繰り返しているインフルエンザによる入院や死亡の最も高い危険性を持つの は、幼児、高齢者、慢性疾患を持っている人々だ」、と著者達は語っています。 鳥インフルエンザ・ワクチン接種の優先順位は?[後編] に続く 「H5N1」、「鳥インフルエンザ」、「ワクチン接種」、「希少資源の分配」 「新型インフルエンザ」は、非常に事態の展開が早いです。 まず記事の日付を確かめ、必ず表紙で最新情報を見てくださいね。 |
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