キャラメルボックス時代には、個性派俳優として抜群の人気を誇ってい
た近江谷太郎のプロデュース公演。年に一回のペースで上演されていま
す。脚本は川上徹也が毎回担当していることから、ハートウォーミング
という言葉が最も似合うような作品スタイルでした。前回までは。
ネタバレ
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とある形成外科の病院に一人の記者が取材に訪れる。取材相手は、そこ
の院長先生。実は、数年前に一人のクライアントのことで大きな話題に
なった病院だったのだ。そのクライアントがやって来たのは10年前の
ことだった。クライアントは、いわゆる特撮出身のイケメン俳優だった。
彼は、イケメン俳優というレッテルを嫌っていた。自分は容姿だけが、
利用価値なのではないかというように考えていた。本当は演技力で勝負
したかったのだ。そこで、彼は顔の整形手術を決意する。その申し出は、
医師も驚く提案だった。顔を不細工にして欲しい。顔が不細工であれば、
演技力に注目してもらえると考えたのだ。医師は最初は、その申し出を
一度は断ろうとするのだが、徐々に不細工にしていかないかという提案
を逆に持ちかける。交渉成立。イケメン俳優は、少しずつ周囲には、気
付かれないように不細工になる手術を施されることになった。俳優が病
院に通い始めると、事務所の社長や俳優の交際相手と称する人間達が現
れたり、高校の頃の同級生が突然やって来たりするのだった。そして、
同級生が事故死した件について警察が調査にやって来るのだが…。
サスペンスタッチな作品です。この作品を観ることによって、色々な感
情を持つ人がいると思います。しかも、物語の本筋ではない部分におい
てショックを受けたりするかも。そんな感じの作品なわけですが…。
この作品は医師の格好である近江谷が語り手となった形で物語が進行し
ていきます。と、こんな書き出しをすると、勘のよい方はピンと来てし
まうかもしれません。ヒントは、この作品がいわゆる整形手術を扱った
作品であるということ。ここら辺まで書けば、さらにピンと来る方も多
いことでしょう。どういうことだよと思われる方もいるかもしれません
が、この先は劇場で確かめてみて下さい。
この作品、コメディな部分はありますが、基本的には、なんだかダーク
な香りが漂う作品です。なんかこう陰気な感じがします。それは、後半
に明かされる医師の生い立ちなんかも関係しているようです。
今回は、客演として特撮出身イケメン俳優の
西興一郎さんが出演されて
いるわけですが、かなり挑戦的な役柄となっています。本人が、どこま
で本音として思っているかどうかはともかく、けっこうファン批判をし
ています。この作品を観たがためにファンを辞める人もいるかもしれな
いかなという台詞を何度も発します。脚本家の挑戦だとは思うのですが、
なかなか勇気のいることだと思います。
とりあえず、この辺で書いておいた方が良いのが
新谷真弓ファンの皆様
への言葉ですね。まず、看護士役です。劇中の時代的に看護婦と呼ばれ
たりしますが、ナースルックです。萌えます。セクシーシーンも盛沢山
です。加えて、新谷の女優魂を見せつけてくれる泣き演技のシーンが圧
巻です。このシーンはクライマックス前の一つの山場シーンだったりし
ます。さらにセーラー服姿もありますよ。おまけ程度ですが。
とにかく近江谷さんの台詞が膨大です。普段は、脇役でお気楽にという
ポジションなので、余計に大変なんだろうなとかも思ってみたり。
何か曖昧な感じの感想になっていますが、要するにサスペンスタッチの
作品で、しかもちょっとした仕掛けがしてある作品だということなので
すよ。
本日の公演は「PLAYMATE・
フェイスインフェイス」でした。
公式サイトは↓