「映画への思い 」 私が観た映画の感想を書きます。 2003年9月5日開設
記者名:赤山鳥  開始:2003年9月05日  全記事:169  アクセス数: 5/ 13/ 27371



 月に1回京都会館で映画上映がある‘読売名画鑑賞会‘で「京都太秦物語」を観て来ました。『男はつらいよ』シリーズなど各々の名作を送り出した山田洋次監督が、立命館の学生と京都太秦商店街の人々と協力し作り上げた、二人の男性の間で触れ動く一人の女性を描いた映画です。                                            
  地元・京都太秦の大映通り商店街で育った、豆腐屋の息子でお笑い芸人を目指す康太と大学の図書館に勤めるクリーニング屋の娘・京子は仲の良い幼なじみでした。やがて二人の間には、淡い恋心が芽生えていました。そんな時、図書館の京子前に、客員教授の榎大地が現れました。学問一筋の大地は、京子に一目ぼれし、ぎこちないアプローチをかけるのでした。その時康太は、お笑いのオーディションを受けるものの、なかなか目が出ず、自分の将来に悩んでしました。そしてある切っ掛けで康太と京子は喧嘩をしてしまうのでした。康太と大地の二人の男性の間で揺れる京子の心、果たしてその行く末は・・・。    
 単純明快なストーリーと主人公三人の役者以外素人という配役、少しぎこちない映画でしたが、何だか清々しさを感じました。お勧め度(5点満点で2点)                








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 たまには、お洒落でアクション映画?のような洋画もいいかと思い、アンジェリー・ジョリーとジョニー・ デップが共演の「ツーリスト」を観ました。内容や評価は別として、テンポが良く、ローケーションもイタリア・ヴェネチアと面白かったです。                                          
 傷心癒すためにヨーロッパを旅するアメリカ人・フランク、そしてヴェネチアへ向かう列車の彼の前に 突然現れた謎の美女・エリーズ、これがこの物語の始まりでした。彼女は偶然をよそいながら彼に近づき、彼は彼女の魅力に引き込まれていき、予期せぬ事件に巻き込まれていきました。警察に追われたり、怪しい男たちに追われたりと、果たして彼女の正体は・・・。                        
 水の都ヴェネチアを活かした水上でのアクションや美しい街並みなど魅力がいっぱい、そしてストーリーも単純明快で、気楽に楽しめる映画でした。サスペンス好きには、物足りないストーリーかも知れま せんね。 お勧め度+α(5点満点で2点?)                                 




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 今年に入って3本目、今回はコメディアンの松本人志監督の「さや侍」を観ました。独特の風貌の主人公、そしてそれを取り巻く個性あふれる役者たちと、インパクトと存在感がある時代劇?でした。                                             
  伊香藩水位微調役・野見勘十郎は、ある切っ掛けで刀を捨て(さやのみ身につける)、無断で脱藩し、一人娘・たえと旅を続けていました。野見には、各藩に手配書が出されていた。そんな野見を狙って、賞金稼ぎ(三味線お竜、二丁拳銃のバキュン、骨殺師のゴリゴリ)らに狙われ、辛うじてのがれて来た。でもとうとう多幸藩で囚われてしまいました。そして野見には“三十日の業”という、刑が云われた。“三十日の業”とは、母の死によって笑顔をなくした藩主の若君を三十日の間に笑わせよ、ダメな時は切腹という突拍子もない刑であった。                                                      
 これでもこれでもかと繰り広げられる珍芸奇芸?、そんな父上を嘆き「侍として自害してほしい」と云い続ける娘。でも次第にそんな父に協力し、牢番の二人も加わり、大技小技と繰りかえすのでした。その噂が藩内に広まり、大勢の見物人が詰めかけるまでに・・・。果たして若君に笑顔が戻るのでしょうか。                                     
 お笑いだと思っていましたが、意外とまじめに、そしてほろりとくる映画でした。       
お勧め度(5点満点で2.5点+α)
 
 



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 お正月の2本目は、1963年に公開され、現代風に時代劇アクション映画としてリメークされた「十三人の刺客」を観ました。                                              
 弘化元年3月、明石藩江戸家老・間宮が、老中・土井家の門前に切腹自害から物語は始まりました。それは、明石藩主・松平斉韶の暴君ぶりを訴えるものでした。また松平斉韶は、将軍・家慶の弟であり、明年には老中への就任が決まっていたのでした。このままでは、幕府の存亡にもかかわると判断した老中・土井は、御目付役・島田新左衛門を呼び寄せ、明石藩主松平斉韶の暗殺を命じるのでした。島田は早速、剣豪浪人などの十二の刺客を集め、江戸から明石に向かう参勤交代の道中を追うのでした。。しかし明石藩には、島田が剣の同門でライバルだった鬼頭半兵衛が腹心としているのでした。果たして刺客たちの運命は、そして結末は、・・・。                               
 ストリーは意外と単純、そしてラスト50分は壮絶な死闘、と時代劇というよりアクション映画と云う感じです。死闘シーンにしても、剣による戦いというより、殺し合いと云う感じで、好き嫌いがはっきりする映画かも知れませんね。           お勧め度(5点満点で2点)




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 お正月に、ちょっとファンタジックな映画「食堂かたつむり」を観ました。ぎこちない母と娘の関係を不思議な食堂を通して描いたお話でした。                                      
 ちょっと変わった小さな村でスナックを営む母・ルリコは、シングルマザーで娘・倫子を育てていた。でもそんな母を嫌って家を飛び出し、東京の祖母の家に住み、自分のお店を持とうと働いていた。でもそんな祖母も亡くなり、一緒に暮らしていたインド人の恋人に裏切られ、母の元へ戻るのでした。     
 村に帰った倫子を母は助けようとしなく、むしろ突き放すのでした。でも倫子は何とか母に頼み、村で倫子の理解者である農夫の熊さんの助けを得て、家の物置を改造して小さな食堂を開くのでした。その食堂は1日1組の予約でメニューなし、別れた妻を今も想う熊さん、片思いの女子高生、未亡人のおばあさんなどなど、そして不思議と皆、倫子の料理に癒されるのでした。でもそんな時、倫子に告げられる母・ルリコからの告白・・・、母の恋、結婚、そして別れ・・・。                      
 “人は食べることによって癒され、心を開く、そして食べるとは命あるものをいただくのです。”そんな事を映画から感じました。 ちょっと理解しにくい映画かも知れませんが、でも観終わった時、きっと幸せになる」映画です。                          お勧め度数 (5点満点で3点) 





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 剣でなくそろばんで家族を守り、幕末から明治に生きた一人の武士・猪山直之とその家族を描いた「武士の家計簿」を観ました。                                         
 代々加賀藩に御算用者として仕える猪山家。その八代目直之も、また幼い時より算術を仕込まれ、 御算用者として仕えていた。そろばんの腕のすごさから、皆に《そろばんバカ》と云われていた。そんな直之も父のすすめで妻・駒をもらい、ある切っ掛けで目出度く出世をしたのでした。でもそんな順風満杯の猪山家にも暗雲立ち込めるのでした。なんと直之の昇進、息子などもろもろで、猪山家の財政が苦しくなっていたのでした。そんなピンチを直之は駒と一緒に、先祖代々の家財などを売ったり、節約生活、息子への教育、そして自ら家計簿をつけなどして、家族のために乗りきって行くのでした。                                                    
 映画は、家族とともに懸命に幕末の世を生きた武士を、家計簿という面白い観点から描いたものです。その節約術は今に通じるものがあり、あらためて考えさせられました。                 お勧め度数(満点5点で2点)





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 ちょっと前にレンタルDVDでファンタジーSF映画「スーパーエイト」を観ました。『スタートレック』のJ.J.エイブラムズが監督とスティーヴン・スピルバーグが制作の夢のコラボのSF大作です。
 1989年の夏、小さなオハイオの町で起きた列車事故、そしてそれを目撃した8ミリ映画作りに夢中な少年ジョーと友人チャールズとその仲間の物語でした。列車事故によって逃げ出した謎の生物?、それをひたすら隠そうとする軍。その実態に次第に近づいていく少年たち、保安官助手としてジョーの父親として捜査するジャクソンも巻き込まれていくのでした。果たしてその生物?の正体は・・・。
 SF物語を題材に、父と息子、父と娘など親子の絆が描かれていました。また、いろんな所で懐かしい『未知との遭遇』とか『ET』の要素がたっぷり堪能出来る映画で、もちろん最新に映像技術が注がれた映画でもありました。また8ミリ映画作りなど、懐かしくも思いました。         お勧め度数(満点5点で3.5点)





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 元漁師の老人が、人生の終末を予感しながら、孫娘と疎遠になっている親類縁者のもとを訪ねるロードムービー「春との旅」を観て来ました。
 北海道増毛に住む老人・忠男は、妻を失い、そして足が不自由となり働くことも出来なくなり、孫娘・春の世話になっていた。そんな春も数年前に母を失い、働いていた地元小学校の給食係も廃校になり失業していた。そんな時に春が云った言葉が切っ掛けで、“俺を世話してくれる宮城各地の姉兄弟のもとを訪ねる ”と云い、忠男は飛び出すのであった。春もそんな忠男をあとを追って、おじいちゃんとの二人旅に出かけるのでした。しかし訪ねる疎遠になっていた姉兄弟たちにも、それぞれの事情があり、面倒を見てくれるものはいなかった。ただ、春から見ると、おじいちゃんとそれぞれの姉兄弟たちとの遠慮なしのぶっきらぼうな会話や接し方に兄弟愛が感じられ、羨ましくも思った。やがて春は、長らく疎遠になっていた父親のもとを訪ねると、おじいちゃんに云いだすのでした。そんな二人に待っているものは・・・。そして結末は?
 一見切なそうな映画ですが、そこかしらに小さな愛情ある言葉があり、観た後に清々しさが残りました。134分と、最近の映画として長いですが、そんな時間を感じさせない映画でもありました。お勧め度(5点満点で2.5点)




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 月曜日にいつもの自主映画会で2007年に公開されたアイルランド映画「onceダブリンの街角で」を観て来ました。それぞれに辛い過去と境遇を持つ二人が、音楽を通じてダブリンンの街角で出会っての一時の大人のラブストリーを色んな歌とともに描いた映画でした。
 父の仕事を手伝いながら、毎日街角でギターで歌を歌うストリートミュージシャンの男、そこへ通りかかった花売りの若い女と出会う。そして音楽を通じて二人は意気投合、彼女がピアノを弾かせてもらったいた楽器店での彼女のピアノの演奏に彼は心を動かせ、次第にお互いに引かれていくのでした。でもそれぞれに辛い過去と現実があったのでした。彼は一途に愛する彼女に裏切らた過去があった。また彼女にも、夫への不信から祖国チェコから一人娘と母を連れて逃げて来た現実があったのでした。やがて彼は、再度自分の音楽作りにチャレンジして、ロンドンへ行く事を決意するのでした。そして彼女にセッションを持ちかけるのだった・・・。
 この映画の魅力は、大人の恋、それぞれの気持ちを歌った曲が、自然な形で映画に注入されている所です。その曲と一緒に余韻を残して、映画の幕を閉じます。心が温かくなる映画でした。お勧め度(5点満点で2.5点)





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 2010年に公開されたジブリ作品の「借りぐらしのアリエッティ」を観ました。1952年イギリスで出版された『床下の小人たち』が原作で、病気療養でおばあさんの家の預けられた少年と床下の住む小人家族の少女との、不思議なお話でした。
 物語は、ある夏の日、おばあさんが住む郊外の大きな古い屋敷にやって来た12歳の少年・翔、ふとしたことから庭の片隅で、小さな少女・アリエッテイを見てしまったことから始まります。アリエッテイは、父・ポッドと母・ホミリーと屋敷の床下に住み、屋敷の老婦人らに気づかれないように、生活に必要なものを借りて暮らしていたのでした。そして彼らには大切な掟があり、“もし、彼らに見つかれば、そこから引っ越さなければいけない”のでした。でもそんな父や母の心配をよそに、好奇心があるアリエッテイは次第に翔に近づこうとするのでした。アリエッティと翔に待っているものは・・・。
 とってもファンタジーな物語で、他にも『一寸ぼうし』『ガリバー旅行記』など、小人?が出てくるお話は沢山あります。何とも観ていて楽しくなる映画でした。それにジブリ・アニメの美しい自然描写、特に庭に生える草木の細かな描写が今回特に良かったです。
お勧め度(5点満点で4点)




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 いつもの新聞社主催の名画鑑賞会で「告白」を観て来ました。「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」など、インパクトのある映画を手掛けてきた中島哲也監督の作品です。
 物語は、ある中学校のクラス担任の女教師が、終業式の後に生徒たちの前で、ある生徒らに娘は殺されたと告白シーンから始まり、クラスでわかる形で告白するが警察に言うつもりはなく、ある想像を絶する形で処罰を与えると宣言するのだった。こんなインパクトのあるシーンからこの映画は始まりました。その後、それぞれの加害者少年の家庭の背景とか、状況が淡々と描かれていきます。描くというより、それぞれが告白する形で描かれていました。ただ、この物語には結末はありません、母と子、教育、少年法など、色んな観点から語られた映画でした。もう一度、DVDで観てみたい映画です。




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 いつもの映画会(11月21日)で「東京原発」を観てきました。2004年に公開され、最も電力を消費する大都会東京が電力を生み出す原子力発電所を地方に押し付けるという矛盾を、ブラックユーモアたっぷりに描いた作品です。数年前に作られた映画でしたが、震災が起きた今観ると、ユーモアで云ってられない怖さを感じ、いかに我たちが原子力発電所問題に対し無関心だったか考えさせられた映画でした。
 物語は、東京都庁での会議で、カリスマ都知事の「東京に原発を誘致する」という発言から、誘致の対して会議では財政や環境、安全面から推進派、反対派と大激論。そんな時、フランスから船で運ばれてきたプルトニュウムが、東京から陸路で福井へ運ぶ計画が政府により進められていて、その1台のトラックが少年によってジャックされる事件が発生するという、原子力問題を色んな側面から浅く広くコミカルに描かれていました。




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 数日前、コミック作家西原理恵子さん原作の「パーマネント野ばら」を観ました。海辺の小さな漁村を舞台に、離婚し一人娘を連れて、美容院を営む母のもとに戻ってきた主人公“なおこ”とそれを取り巻く個性豊かな女性たちをコミカルに、そして哀愁たっぷりに描いた物語です。
 母が営む小さな美容院<パーマネント野ばら>には、町の女たちが集まり、男たちの不満やグチをぶちまけ合う、“なおこ”もそんな美容院を手伝うて毎日だった。また“なおこ”には、子ども頃から二人の親友いて、浮気と金遣いの悪い夫を突き放せない“みっちゃん”、ギャンブルに溺れ行方不明の夫を持つ“ともちゃん”と、両方とも男運が悪かった。“なおこ”も高校時代の教師“カシマ”が忘れられなく、一途な恋を育んでいたのだった。
 物語は、子どもの頃の“なおこ”やそれぞれの親友のことをランダムに取り混ぜ、“なおこ”の揺れ動く心を淡々と描き、後半に待っている“なおこ”と“カシマ”の真実のために・・・。
 なかなかストレートに物語として理解するのは、大変ですが、個性あふれる出演者に魅力を感じる映画でした。




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 一週間ほど前ですが、いつもの映画会で「父と暮らせば」を観て来ました。井上ひさし原作による名作舞台を映画化したもので、「TOMORROW 明日」「美しい夏キリシマ」に続く黒木和雄監督の“戦争レクイエム三部作”完結編です。舞台ように作られたもので、ほとんど同じ場所で、出演者も少ない映画でした。
 昭和20年8月6日、午前8時15分、広島に原子爆弾が投下され、一瞬にして多くの命を奪った3年後の広島が舞台です。主人公の美津江は、図書館に勤めるも、愛する人たちを原爆で失い、自分だけが生き残ったことに負い目を感じながらひっそりと暮していた。そんな彼女はある日、図書館で一人の青年、木下と出会う。2人は互いに惹かれるものを感じるが、美津江は“うちはしあわせになってはいけんのじゃ”と自らの恋心を必死で押さえ込んでしまう。見かねた彼女の父・竹造は幽霊となって姿を現わし、“恋の応援団長”を名乗り懸命に娘の心を開かせようとする、そんなお話でした。動きが少なく淡々と描かれていますが、一一つのセリフから読み取れる戦争の悲惨さがひしひしと感じられました。
 なお、主人公・美津江の役は宮沢りえ、そして父親役は個性的俳優の原田芳雄でした。折しも今日、原田芳雄はお亡くなりになりました。黒木和雄監督の作品にも何度が出演され、インパクトのある演技で好きな俳優さんでした。ご冥福をお祈りします。





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 今月は、この時期にふさわしい新緑の台湾の山中の小さな村を舞台にした川口浩史監督に「トロッコ」を観て来ました。原作は皆さんご存知の芥川龍之介の不朽の名作『トロッコ』で、そんなトロッコと軌道が残る現代の台湾を舞台に淡々と、そして優しく描かれた映画でした。
 台湾人の父と日本人の母の間に生まれた敦あつし(8歳)と凱かい(6歳)、父を亡くした二人は母・夕美子とともに父の遺灰を故郷台湾へ届けるひと夏の物語です。そんな二人を日本統治時代を過ごし、日本への思い語るおじいちゃんが迎えてくれました。お父さんが大事そうに持っていた古い写真をおじいちゃんに見せると、そこに写っているのは小さい頃のおじいちゃんとトロッコでした。そのトロッコは当時日本へ運ぶタイワンヒノキを運ぶために造られたもので、おじいちゃんにとって憧れの日本へ続く線路でもあったのです。数日後そんな二人は、一人の青年にある決意を胸に憧れのトロッコに乗せてもらった。グングンとスピード上げながら山奥へ進むトロッコ、でも次第に不安になってきた。「もう、帰ると・・・」泣きながら走りだす弟・凱、何とか励ましながら兄・敦は薄暗い軌道を歩き村へ戻るのだった。姿が見えなくなり必死に探す夕美子、やっとの事で戻った二人を待っていたのは優しい母の姿だった。
 お父さんの死の悲しみを胸にしまいこんだ兄・敦、甘えん坊な弟・凱、悲しみを乗り越えて必死に二人を育てようとする母・夕美子、バラバラになりかけた母子が台湾におじいちゃんやその家族に温かく迎えられて、次第に家族の絆と取り戻すのだった。





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 久しぶりの映画の感想です。3月にレンタルで借りた映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」です。若い頃一人で旅行するのが好きで、電車に乗って色んな所へ行きました。この映画の舞台でもある松江も、そんなところの一つです。
 物語の主人公は、大手電機メーカーに勤める49歳の経営企画室長の筒井肇。ひたすら仕事を優先し、家族の事は妻任せ、そんな50歳を目の前にした時、彼にとって一つの転機が訪れました。妻は長年の夢のハーブショップを開店、娘は就職活動中、そして島根の母が病で倒れる。それを追い打ちするように、会社の同期の親友が事故死。島根に帰郷した彼は、実家で子どもの頃に夢中になって集めた電車の切符を見つけ、家の前を走るバタデンこと一畑電車の運転士になることが夢だったと思いだした。今までの目先のことしか考えず、家族のことも構わず、やりたいことに挑戦しなかった自分の姿に気づいた。その時熱い思いが湧き上がるのだった。そして彼は会社をやめ、一畑電車の運転士になる決意をした。そんな息子の姿に嬉しそうにほほ笑む母、父の姿を頼もしく感じる就職活動に悩む娘、ハーブショップが軌道に乗り始めた妻。それぞれが彼の夢に向かった生きる姿に影響し始めるのだった。
 映画には、島根の田園地帯を走るおもちゃのような2両編成の一畑電車が出て来ます。この物語同様に何とものどかで、心が癒されました。そして50歳、誰もが自分の人生を振り返る時期ですね。なんか見に積ませることも・・・。




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 今月の映画会では、名門オーケストラの元天才指揮者が、ひょんなことから昔の仲間を中心にオーケストラを再結成し、かつての栄光を取り戻そうと奮闘する姿をユーモラスに描いた感動音楽ドラマ「オーケストラ!」を観て来ました。
 ロシア、ボリショイ交響楽団で清掃員として働く中年男アンドレイは、30年前まで楽団で天才指揮者と持てはやされ活躍していた。しかし、共産主義の当時、国がユダヤ人排斥の政策を強行、ユダヤ系の演奏家たちも例外なく排斥されることにアンドレイらは反旗を翻し、解雇の憂き目にあった。以来、再起の機会を窺いながらも冴えない現状に甘んじていた。そんなある日、パリの劇場から届いた出演依頼のファックスを目にしたアンドレイは、とんでもない考えを思いつく。それは、彼と同様に落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ代表として夢のパリ公演を実現させようという突拍子もない計画だった。こうして、タクシー運転手、蚤の市業者、ポルノ映画の効果音担当など、様々な職業で生計を立てていた仲間が集まり、いざパリへと乗り込む一行だが…。ただ、アンドレイには、30年前に果たせなかった一つの事があった。
 映画のラストの15分以上にもわたるオーケストラシーンは圧巻で、感動的でした。辛い時期の今、映画、音楽などは観る人を勇気づくられると、再確認しました。

 


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 今夜、映画会で「ラースと、その彼女」を観て来ました。心優しく内気な青年コーラに初めてできた恋人が、リアルドールだったという、ファンタジーな映画でした。
 小さな町で心優しい青年コーラは、兄ガスと義姉のガリンと同じ敷地内に暮らしていました。でもコーラは、何故か引きこもりがちで、毎日会社と自宅の往復、週末は教会へ行くという日々でした。心配した兄とガリンは食事に誘おうとするが、拒否することが多かった。そんなある日、彼自ら兄の家を訪ね、彼女を紹介すると云う。兄とガリンは喜ぶが、そこに現れたのはリアルドールのビアンカだった。突然のことに心配した兄とガリンは、コーラを病院に連れっていったり、町の人々や教会の人に弟のためにビアンカを受け入れてもらうように頼むのだった。コーラには幼い頃につらい経験があり、人との関わり方が出来ず、また兄ガスも弟への負い目もあったのでした。そんな二人のぎこちない関係を ビアンカが次第になごませてくれるのでした。そしてコーラ自身の心にも変化が・・・。
 ちょっと滑稽な映画でしたが、ビアンカを通じて起きるファンタジーなお話に、思わずニッコリ(*^_^*)。





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 久しぶりの映画の感想を書きます。今晩、映画「さよなら。いつかわかりこと」を観て来ました。日本語題名からは、なかなかストーリが想像出来ませんでした。ちょっぴり感動的で、目頭を濡らした映画でした。
 シカゴのホームセンターに勤めるスタンレー・ヒィリップは、12歳のしっかりものの長女ハイディと8歳の甘えた次女ドーンと幸せに暮らしていました。ただ少し違うのは陸軍軍曹の妻がイラクへ単身赴任していることだった。そんな朝、玄関のベルがなり、軍服を着た二人の男が訪ねて来て、悲しい知らせを伝えた。スタンレーは、覚悟していたとはいえ、突然のことに戸惑い、娘たちへ打ち明けることが出来なかった。スタンレーは、学校から帰って来た娘たちを連れて、車で自宅を飛び出し、次女が云った[魔法の庭]という遊園地を目指した。しかしなかなか妻の死を受け止めることが出来なく、心の整理もつかない。でも目的地までの時間を娘たちと過ごすうちに、娘たちとの絆も深め、遊園地の幸せな時間を過ごしと、やっと決意が付くのだった。帰路の途中、海岸で海に向かって座るスタンレーと娘たち、一言一言考えながら、妻の死、母の死を打ち明けるのだった・・・。




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 昨夜、いつの映画会で「扉をたたく人」を観て来ました。予告篇以外前知識なく観たのですが、なんとも切ない映画でした。
 主人公ウォルターは、妻に先立たれ心を閉ざした大学教授。そんなウォルターは同僚の教授から無理やり頼まれてニューヨークの学会に出席することになった。ニューヨークには、仕事で訪れた時にためにアパートの一室を借りていた。久しぶりに部屋の扉をあけると、そこには見知らぬ男女タレルとゼイナブ。部屋の斡旋業者に騙されたようで、気の毒な彼らの境遇に、ふと思いやりの気持ちが沸き、彼らとの同居生活が始まった。音楽好きだったウォルターは、タレルが奏でる打楽器ジャンベに興味を持ち、教わる内に友情が芽生えて行くのでした。そんな矢先、ちょっとしたことで警察にタレルが逮捕され、不法滞在者として拘置されていまう。そんな時、ミシガンに住むタレルの母モーナが連絡がないのを心配し、アパートに訪ねて来た。その後もウォルターは彼らのために、拘置所を訪ねたり、釈放のために奮闘するが、その先に待っていた悲しい別れ・・・。
 「人類のるつぼ」と云われるニューヨーク、でも2001年9月11日以降その扉を固く閉ざしたしまった。そんなアメリカ人の一人のように見えるウォルター、でもその扉を勇気をもって開けることが大事なんだと感じました。新天地を求めてやって来た人々を受け入れてくれた以前のアメリカのように。




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